こんにちは!キャスティングディレクターのきえです。
アパレルブランドによる動画の広告は、近年特に右肩上がりで増えているコンテンツの一つです。テレビCMだけでなく、SNSによる動画広告でも多く目にするようになっています。動画はタレントを起用したインパクトのあるものやコーディネートを紹介したものなど、種類や見せ方にもさまざまな種類があり、見ている人が思わず服が欲しくなるような作りになっているものも多くなっています。
そこで今回は、アパレルブランドの動画広告について、近年需要が高くなっている詳しい背景やメリット・デメリット、制作やキャスティングの際の注意点・ポイントなど、余すことなくご紹介していこうと思います。さらに、動画広告の成功事例もたっぷりご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
静止画(グラフィック)の広告は視覚的に訴えることができ、わかりやすく作られているものが多いため、メッセージが伝わりやすいという特徴があります。しかし、文字や絵だけの静止画の広告では、できることが限られてしまうのが現実です。
動画広告であれば、静止画のように視覚的に伝えることはもちろんのこと、動きのある表現でブランドのイメージをより深く伝えることができます。ファッション業界では、「ブランドイメージ」が非常に重要で、売り上げに直結するポイントでもあります。例えば高級感のあるイメージ付けをしたいのであれば、動画もシックで高級感のある作りにして、スタイリッシュなモデルを起用すると、広告のイメージとブランドのイメージをうまく紐づけることができます。そうやって広告によるイメージアップを図ってブランドの世界観に共感してくれる人を増やし、ファンになってもらうことで、結果的に売り上げアップなどの効果も期待できます。
さらに、BGMも入れることができるというのも動画広告のメリットです。
視覚的に訴求するだけでなく、聴覚的にも訴求することで、よりイメージに深みが出て、見ている人に世界観を伝えやすくなります。起用したタレントにキャッチフレーズやセリフを読んでもらうこともできるため、静止画では伝えきれない多くの情報を、短い尺でも伝えることができます。
一昔前は、洋服を買う=店舗で購入が一般的でしたが、インターネットが普及した現代では、買い物の仕方も大幅に変化しています。店舗に足を運ぶのではなく、インターネット上で買い物を済ませる人が増え、さらにコロナ禍の影響もあって、ネット上での買い物の需要は急増しました。
しかし、店舗でもインターネットでも、服を選ぶ上で大事なことは、実際の使用感や生地感をイメージ・体感できることです。店舗での買い物であれば試着して雰囲気を掴むことができますが、インターネットの場合はそうはいきません。
そこで、動画広告を活用することによって、多角的に、立体的に服を見せ、視聴者に着用イメージをつけてもらいやすくなります。事前に服に対するイメージをしっかりとつけてから購入してもらうことで、実際に届いた商品の着用感とのギャップを限りなく少なくすることが可能になります。結果的に満足いく商品が手に入ってお客さんに喜んでもらえますし、返品や交換といった対応件数も減少していくため、アパレルブランドにとっては非常に嬉しい効果といえます。
スマートフォンの登場によって、SNSが急激に普及し、今では生活の一部としてSNSを使用している人も多くなっています。以前は情報を仕入れるツールがテレビや雑誌などといった媒体に限られていましたが、SNSが普及した影響で多岐に渡るツールで情報を仕入れることができるようになりました。Instagram、Youtube、X(旧Twitter)などのSNSは、ほとんどが動画による発信が可能になっており、アパレルブランドをはじめ動画広告との親和性も非常に高くなっています。
また、SNSはモデルやタレントも自身のアカウントを持っていることが多く、アパレルブランドが公式アカウントで情報を発信することも多くなっています。SNSはシェアやリポストといった“二次拡散”の機能が充実しているため、モデルやタレント、アパレルブランドのファン層が簡単に視聴して拡散できる上に、ファン層以外に向けても情報を広く発信することができます。SNSによる爆発的な拡散のおかげで、いわゆる“バズる”商品が生まれることもしばしばあります。
アパレルブランドにとって、動画広告を見てもらうのはあくまで入り口に過ぎず、最終的に購入に繋げることを着地点としている広告がほとんどかと思います。
動画広告であれば、動画の終わりにECサイトへの導入を作っておいたり、概要欄や本文にリンクを貼っておくことで、購入までのステップをできるだけ少なくし、視聴者に新鮮な気持ちのまま、購入に至ってもらうことができます。
動画を見た人は、視覚的に・聴覚的に着用イメージを膨らませた上で、購入意欲やそのブランドや商品に対する思いが冷めないうちにECサイトへ誘導されることで購入までの流れがスムーズに行われ、売り上げアップに直結する効果が狙えます。実際に、そういった流れの中で商品を購入した経験がある方も多いと思います。
(引用:Youtube「MIKKO CHANNEL」春服ショッピング【7コーデ紹介】)
ファッションモデルとして活躍する矢野未希子さんによるプロモーションで、アパレルブランドTheoryで買い物をする様子が動画になっています。きれいめなものからカジュアルなものまで、幅広い種類のコーディネートを7つ、感想を交えながらじっくりと見せてくれるなど、とても興味を引く内容です。また、着用している様子をたっぷり紹介してくれていることから、視聴者の着用イメージがつきやすく、思わず欲しくなるような動画の作りになっています。
ファッションモデルをキャスティングすることで、着こなし術なども参考になりますし、なにより着用した雰囲気が、モデルならではのスタイルと表現力で服の良さを120%引き出していることで、視聴者に対する購入意欲を掻き立てる動画になっています。
(引用:Youtube「水溜りボンド」【一番おしゃれなのは誰?】YouTuberのガチコーデ対決!)
人気YouTuberの水溜りボンドさんが、人気インフルエンサー数名をゲストに呼び、ファストファッションで人気のGUで1万円コーディネート対決を行うという内容のプロモーションになっています。水溜りボンドさんはチャンネル登録者数400万人を超える超人気YouTuberですが、ゲストに呼んだアバンティーズさん、さんこいちさん、パオパオチャンネルの@小豆さんは、それぞれフォロワーが100万人以上を誇っており、豪華なメンバーでのコーデ対決になりました。この動画の再生回数は100万回以上視聴され、GUのプロモシーションに貢献した成功例となっています。
インフルエンサーはSNSによる発信力に長けており、キャスティングすることでフォロワーへの訴求はもちろん、二次拡散によるさらなる効果も狙えます。
(引用:Youtube「my channel【白石麻衣 公式】」【GRL】白石麻衣が考えたお勧めコーディネート【グレイル】#18.5)
タレントの白石麻衣さんとファッションブランドGRLのタイアップ動画の一例です。白石麻衣さん自身が考えた複数のコーディネートを着用しながら丁寧に披露することで、白石麻衣さんのファン層はもちろん、ファン層ではない人に向けても服に対するプラスのイメージがつきやすくなります。
タレントをキャスティングした広告動画は、タレント自身が持つ知名度や好感度をそのままアパレルブランドのイメージに繋げることができるため、非常に効果的なプロモーションの一つといえます。特に今回のGRLはプチプラブランドとも呼ばれていますが、若い世代でも購入しやすい金額設定になっているため、PR動画を見てすぐに購入、という流れが起きやすいのも特徴です。
まずは、こちらの表を見てください。
(引用:総務省統計局・家計消費状況調査)
これは、総務省が2002年から毎年調査を行なっている、二人以上の世帯におけるネットショッピングを利用した世帯の割合の推移を表したグラフです。
調査を始めた2002年の割合はたった5.3%という値でしたが、その後の数字は右肩上がりとなり、2021年には50%を超える所までいきました。インターネットの普及に加え、近年ではスマートフォンが普及したことも、ネットショッピング利用者を増やす後押しになりました。さらに、新型コロナウイルスの影響で外出が思うようにできなくなったことも、人を介せずに購入・支払いまで完了できるネットショッピングの需要が一気に高くなったともいえるデータになっています。
このように、現代ではインターネットによる買い物がもはや当たり前になっており、一見店舗での試着が必要に感じる洋服についても、インターネット上で買い物をしている人が増加傾向にあります。
(引用:Youtube「PEACH JOHN」【PEACH JOHN】藤田ニコル meets ナイスバディブラチュールオーバー)
モデル起用事例①:タレントとしても活躍中で、若い世代に爆発的な人気のある藤田ニコルさんを起用した一例。藤田さんはモデルとして女子が憧れるようなスタイルを披露しています。また、「着けてるだけで、ナイスバディ」というキャッチーなフレーズで2種類の商品を実際に着用した様子を紹介しており、興味を引く内容になっています。
(引用:Youtube「oricon」中条あやみ、無邪気な小悪魔っぷりで小籔千豊を翻弄 ジーユー新CM「無敵カーデ」)
モデル起用事例②:こちらは女優としても活躍しているモデルの中条あやみさんを起用したGUのCMです。中条さんのスラッとした手足の長さを活かし、短い尺の動画でありながらもカーディガンの良さとコーディネート例を一気に見せるという方法で、見ている人の購入意欲が高まる作りになっています。
(引用:Youtube「TRILL Channel」モデル竹下玲奈が着こなすロペ3姉妹スペシャルコレクション)
モデル起用事例③:人気アパレルブランド・ロペが50周年を迎えたことによるプロモーション動画で、ファッションモデルの竹下玲奈さんを起用し、3姉妹ブランド「ロペ」「ロペピクニック」「アダム エ ロペ」それぞれの着こなしを紹介しています。動画の編集もスタイリッシュに作られており、モデルならではの表現力と存在感も相まって、おしゃれなブランドであるというイメージ付けができる効果が期待できます。
また下記のコラムではモデルに仕事依頼する際の方法や費用についてをまとめてご紹介しています。
ぜひあわせて参考にしてみてくださいね。
今回はこれまでYOU MAY Castingがお伝えをしてきた「キャスティングノウハウ」に関するまとめ記事をお届けします。キャスティングは、モデル、タレント、アーティスト、文化人など多岐にわたりますが、今回はモデルキャスティングのノウハウについて徹底解説してます。
(引用:Youtube「UNIQLO」2023 ヒートテック LifeとWear/ヒートテックスイッチ 60秒)
タレント起用事例①:ユニクロといえば有名人を何人もCMに起用しているイメージですが、中でも綾瀬はるかさんのイメージが強い方も多いのではないでしょうか。こちらの動画はユニクロの顔ともいえる綾瀬はるかさんなどを起用し、冬シーズンに向けてのプロモーションを行なっています。動画内ではユニクロの世界観がしっかり確立されている上に、好感度の高い綾瀬はるかさんが着用していることで、よりブランドイメージがアップする効果が期待できます。
(引用:Youtube「洋服の青山 公式チャンネル」洋服の青山 メンズフレッシャーズ「INIスーツチェンジ篇」 30秒)
タレント起用事例②:人気アイドルグループINIの皆さんが、スーツに身を包み、ダイナミックなダンスを踊るという、短いながらも非常に見応えのある動画になっています。スーツ=かっこいいというイメージ作りにもなりますし、若い世代に人気のあるタレントを起用することで、スーツへの購入意欲を高めてもらおうとしたプロモーションになっています。
(引用:Youtube「GROBAL WORK」【ウツクシルエットパンツは、まちがいない服。 春篇(15秒)】シリーズ累計300万本突破! GLOBAL WORK(グローバルワーク))
タレント起用事例③:女優の本田翼さんを起用したGLOBAL WORKの一例です。本田翼さんは2021年のCM女王に輝いており、世間の認知度も高く、好感度も抜群に高いといわれています。そんな本田さんが笑顔で服を着ている姿が映し出される動画によって、同じ服を着てみたいと憧れる女性も多いでしょうし、ブランドへの好感度も上がり、ブランドイメージが向上・確立される効果を生み出すはずです。
また下記のコラムではタレントを動画に起用する際のポイントを事例を用いながらご紹介しています。
ぜひあわせて参考にしてみてくださいね。
タレントをキャスティングした広告は商品・サービスだけでなく企業自体の印象アップも期待でき、効果的なプロモーション方法となっています。タレントを起用した動画広告について、メリットや広告制作をする場合の流れや注意点についてお伝えします。
(引用:Youtube「ヘラヘラ三銃士」LOOKBOOK】骨格別でSHEIN秋服コーデ選手権したら個性出まくりwww)
インフルエンサー起用事例①:人気YouTuberとして活動しており、チャンネル登録者数は170万人を超えているヘラヘラ三銃士さんが、SHEINのコーディネートを複数パターン着用しながらそれぞれ紹介する動画です。仲良く会話をしながらコーディネートについて話したり、最後にはクーポンのお知らせもあり、見終わった人への購入意欲を掻き立てる動画の構成になっています。
(引用:Instagram「kei_adrer」【買うならこれ】GUで買うべきパーカーはこれ)
インフルエンサー起用事例②:Instagramだけでなく、YoutubeやTikTokでも活動している人気ファッション系インフルエンサーのKEI (犬飼京)さんは、SNS総フォロワー数が100万人を超えており、主に若い世代から絶大な人気を誇っています。この動画では、GUのおすすめ商品を紹介していますが、他にも着回しや季節による新商品紹介など、つい買いに行きたくなるような動画を公開しています。
(引用:Youtube「ももち Momochi / 牛江桃子」秋冬ZARAが可愛すぎて爆買い、、大人カジュアルたっぷり4万円分購入品♡)
インフルエンサー起用事例③:Youtubeのチャンネル登録者数は50万人近くいる、人気YouTuberのももちさんが、ZARAで自分が購入した商品をコーディネートとともに丁寧に紹介している動画になっています。商品の名前や値段など、詳細も動画内でしっかり見せてくれるため、欲しいと思ったらすぐに購入に繋げることができる動画の構成となっています。
また下記のコラムではインフルエンサーに仕事依頼する際の方法や費用についてをまとめてご紹介しています。
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今回はこれまでYOU MAY Castingがこのユウメイキャスティングウェブログでお伝えをしてきた「インフルエンサーのキャスティング」に関してのまとめ記事をお届けします。インフルエンサーのキャスティング初心者はもちろん、キャスティング会社をお探しの皆さま必見です!
はじめに説明したように、アパレルブランドというのは、そのブランド自身の世界観やイメージをいかに伝えるか、共感してもらうかが非常に重要なポイントになります。また、食品や家電など、他の商品やサービスの広告と違い、“人”を使ったプロモーションになるパターンがほとんどかと思います。見ている人に着用イメージをつけてもらうためにモデルやインフルエンサー、タレントなどをキャスティングする必要がありますが、そのキャスティング次第で、商品の売り上げや認知度向上など、効果に差が出ると言っても過言ではありません。自社ブランドのターゲット層やイメージに合ったキャスティングを行うことで、親近感を持ってもらい、購入に繋げる動画広告を制作することが重要です。
静止画では伝わりにくい、服の生地や素材感、実際に着用した際にシルエットがどうなるか…といった細かい部分は、動画で存分に伝えることができます。
実際にモデルに着用してもらい、動画によって立体的に伝えることで、視聴者により着用した際のイメージをつけてもらうことが動画の役目でもあります。また、例えば女性用のスカートやワンピースであれば、服がどのように動くかという部分も購入する時のポイントになってくるため、歩いたりターンしたりと、イメージをつけてもらいやすいような動きを入れる必要もあります。
また、1着だけ見せて終わるのではなく、その服を使用した着回しパターンも複数紹介することで、視聴者の持っているアイテムとの組み合わせをイメージしてもらうこともできますし、なにより複数のアイテムをまとめて購入してもらうきっかけにもなり得ます。
見ている人に向けて、いかに服への気持ちを高めてもらうのか、という部分が動画広告の重要なポイントになります。
ひとくちに動画広告、といってもSNSの媒体が多数ある現代では、どの媒体で広告を出すのか、という部分を決めておかなければなりません。
というのも、媒体ごとに男女の利用者数や年代に差があるからです。近年ではどの媒体でも、比較的幅広い年齢層が利用している傾向にありますが、その中でも例えばInstagram利用者は男性より女性の割合の方が多く、年齢も10〜30代が最も多い割合を占めています。一方、Youtubeであれば、男女比はほとんど差がなく、全体の利用者のうち10〜40代まで幅広い層が高い利用率となっています。
このように、媒体によってそれぞれ特徴があるため、自社ブランドのターゲット層が男性なのか女性なのか、どの年代が最もターゲットにしたいのかなどをあらかじめ明確にした上で、媒体を選定すると広告の成功率は自ずと上がるはずです。
また、同じ動画広告といっても、Youtubeであれば長尺のプロモーションが可能になりますが、InstagramやTikTokなどの媒体の場合は比較的短い尺の中で、伝えたいことを簡潔にまとめる必要があります。どれくらいの尺での構想をしているのかによっても、発信する媒体を変えていくという対応が必要になる場合もあります。
アパレルブランドが動画広告を制作する際のメリットやポイントなどは存分にお話しさせて頂きました。ここでは、特に重要なポイントとなる「キャスティング」の部分について、成功事例を交えておさらいしていきましょう。
(引用:弊社実績 株式会社セレクト様「marvelous by Pierrot」年間キャンペーン広告)
[弊社実績]藤本美貴さんの起用例「marvelous by Pierrot」
株式会社セレクト様からの依頼で、アパレルブランド「marvelous by Pierrot」のキャンペーン広告を行う際に、タレントを起用したいとご相談を頂きました。タレントの起用は初めての試み、ということで半年間かけて数多くの候補者の中からじっくりとブランドイメージに合う人を選び出し、最終的に藤本美貴さんをキャスティングしました。私たちは撮影までを全てお手伝いさせて頂きましたが、人選に加え、プロモーションのクオリティもご満足頂けたと思っています。
藤本美貴さんにはブラントの広告塔として1年間に渡り、SNSの広告や実店舗での販促プロモーションにご協力頂き、タレントの知名度や好感度を存分に活かした実例の一つとなっています。
また下記のコラムでは「芸能人をキャスティングして商品を宣伝する効果と方法」をご紹介しています。
ぜひあわせて参考にしてみてくださいね。
芸能人が商品を宣伝するという付加価値をつけることで、世間の目は引きやすく、実際に芸能人を起用した広告では得られる効果が大きいことがデータとして検証されています。広告などで芸能人に商品を宣伝してもらうことのメリットや、キャスティングの方法や相場などを詳しく解説します。
・モデル
モデルは服を着て魅せることが仕事ともいえるので、アパレルブランドの広告との親和性はかなり高いといえます。どのように服を着ればより良さを引き出すことができるかを判断できるため、広告を見ている人に服の魅力を存分に伝えることができるはずです。
また、モデルは数多くの服を着てきた経験があるため、コーディネートや着回しの能力も高く、さまざまなコーディネートを見せることで見ている人の服への意欲を高めることができます。
一方で、雑誌やファッションショーなどが主戦場となっているため、タレントなどに比べるとテレビなどメディアの出演経験が少なく、知名度が低いモデルも多いという傾向があります。
・タレント
タレントの持つ知名度や好感度を、そのままアパレルブランドや服のイメージに紐づけることが可能なことが、最大のメリットです。タレントの知名度の個人差はもちろんありますが、モデルやインフルエンサーなどに比べると抜群に知名度が高い場合がほとんどで、世間に対する影響力も大きいといえます。例えば、これまでにそのアパレルブランドのことを知らなかった人でもタレントのファンであれば商品やブランドを知ってもらうきっかけになりますし、購入まで至ってくれるケースも多くあります。
反対に、昔からタレントと不祥事などの問題は切っても切り離せない関係にありますが、起用したタレントが不祥事など問題を起こしてしまった場合、影響力が大きいだけにマイナスイメージにも引っ張られてしまう可能性があります。
・インフルエンサー
インフルエンサーはInstagramやYoutubeなどSNSで活動しているため、SNS広告との親和性が非常に高くなっています。SNS特有の“拡散”についても知識や経験があるため、バズる商品にしてくれる可能性を秘めています。
しかし、10代〜20代など若い世代への認知度は高いですが、年齢層が上になればなるほど、インフルエンサー自身を知らない人の割合が増えるため、例えば30代以上向けの商品を扱うブランドである場合は、思うような効果が得られない可能性があります。
モデルやタレント、インフルエンサーを起用したアパレルの動画広告は、非常に効果があることがわかりました。では、実際にキャスティングする際の注意点とその対策についてもみていきましょう。
①ターゲットやブランドイメージに合ったキャスティングをする
いくら有名なタレントやモデルを起用しても、ターゲットにしている層に対する知名度が低ければ、効果が薄くなってしまいます。そのタレントやモデル自身の年齢ももちろん重要ですが、どの層に人気があるのか、男女比はどうなっているか、そしてSNSの運用の有無などを事前に調べておくとよいでしょう。
②契約の際は特に注意!
特にモデルやタレントに当てはまることですが、契約期間や競合の有無などは、事前に確認しておく必要があります。というのも、肖像利用については法律も関わっており、もし契約違反などが発生してしまうと、ブランド側にとって大きな損害になってしまう恐れがあるからです。
また、インターネット上での訴求力を高めるために、タレント自身がSNSを運用しているか、なども調べておくとよいでしょう。契約の際に、本人のアカウントによるプロモーションを含めてもらうことで、より高い拡散力が期待できます。
③予算に合ったキャスティングをする
タレントやモデル、インフルエンサーをキャスティングする場合、少なからず出演料が発生しますが、知名度や影響力があればあるほど金額は多くなるという比例関係があります。
いくら一流のタレントを起用して売り上げが上がっても、予算が大幅にオーバーしてしまうと、結果的に純利益が少なくなってしまう、もしくはマイナスになってしまうことも起こりかねません。
所属する事務所やキャスティング会社に問い合わせて、予算を伝えたり、タレントの出演料の相場を把握しておくと、キャステイングもスムーズに進めることができます。
なお、キャスティングする際は「キャスティング会社を使うこと」をおすすめしています。
というのも、キャスティング会社であれば上記のポイントを完璧におさえて、最善のタレントを提案することができるからです。星の数ほどいるタレントやモデル、インフルエンサーの中から、ブランドのイメージに合った人を選び出すのは容易ではありませんが、キャスティング会社は独自のデータベースや経験を駆使し、最適な人物を選び出すことができます。
◆アパレル業界で動画を活用するメリット
①グラフィック(静止画)よりもブランドイメージを強く訴求できる
②商品特性や着こなしなどを伝えやすい
③爆発的な拡散力がある
④ECサイトとの相性がよく、購入までがスムーズ
◆アパレル動画制作のポイント
①ブランドイメージに合った人物をキャスティングする
②着用イメージをしっかりと伝え、見る人がドキドキする作りに
③InstagramやYoutubeなど、動画起用する媒体の選定も重要
◆モデル・タレント・インフルエンサーを起用するメリットとデメリット
どのジャンルの人を起用しても、売り上げ向上や認知度向上など、ブランドにとって嬉しい効果が得られる可能性は高いですが、ジャンルによって得られるメリット・デメリットは少しずつ違います。得られる効果と、ブランド側の得たい効果がマッチングするぴったりの人を選ぶことが重要です。
私たちYOU MAY Castingは、モデルやタレント、インフルエンサーを起用したい企業の方と、事務所やタレント本人を繋げる橋渡し役のような存在です。これまでに数多くのキャスティングを成功させてきた、たしかな実績があり、経験豊富なキャスティングディレクターが揃っています。芸能界と常に深い関係性を構築しているため、どんなジャンルの方でもキャスティング交渉をすることが可能ですし、最新のトレンドなど情報も入手し、次にどんな人がヒットするのかなどネクストブレイクタレントもご紹介することができます。
また、キャスティング部門の他に映像制作部門も持っているため、企画の段階からキャスティング、撮影、編集まで、全てワンストップでお任せ頂くことも可能です!ヘアメイクやカメラマンなどのスタッフの手配も行なっていますので、ぜひご相談ください。
初めてキャスティングするので不安という方でも、何度かキャスティング経験のある方でも、どんな方でもスタッフ1人1人が丁寧に対応させて頂きます。
どんな些細なことからでも、まずはお気軽にご相談ください。
Q. 提案いただけるタレントのリストがほしいのですが。
A. 弊社YOU MAY CastingではまずZoom等にて簡単にお打ち合わせをさせていただき、ご希望の条件をヒアリングいたします。その後条件に合ったタレント等を、弊社独自の提案資料にまとめご共有いたします。案件内容や出演の諸条件によって、契約料や出演料は事務所ごとに異なりますので都度お問合せいただけますと幸いです。
Q. CMなど動画制作も一緒にお願いできますか?
A. 可能です。弊社YOU MAY Castingは、自社に制作事業部ももっておりますので、CMなどの動画制作に関しても全て一括してお任せいただけます。ご予算に合わせてご対応いたします。
Q. 動画制作はどこまでの範囲が依頼できますか?
A. 弊社YOU MAY Castingは、企画書・絵コンテ、編集・音楽制作、撮影ロケハン、データの書き出しなど、動画広告に関する全ての範囲でご発注が可能です。
Q. CMやWEBの広告枠の買い付けなども一緒にお願いできますか?
A. 可能です。弊社YOU MAY Castingは、広告枠のバイイングも一括してお任せいただけます。必要に応じて、広告を出したあとの運用及び効果測定に関してもご相談いただけます。
Q. 東京以外の撮影も可能ですか?
A. 可能です。撮影内容によっては、日本国内のみならず、国外での撮影も調整できます。