
こんにちは!キャスティングディレクターのきえです。
広告やイベントにおけるタレント起用にどうしてもついて回るもの、それは“リスク”です。特に昨今はコンプライアンスも非常に厳しくなっており、SNSも日常生活の一部になっているため、炎上や不祥事などが以前よりも起きやすくなっているともいえます。
実際に私たちのもとに、「起用したタレントが炎上してしまって対策が知りたい」「そもそも不祥事を起こさないタレントを起用したい」といったご相談が届くことも多くなっているように感じます。
そこで今回は、これまでに数多くの広告を成功に導いてきた経験のある私たちYOU MAY Castingが、タレントのコンプライアンスリスクについて、その対策などとともに徹底的にお教えします。
目次
そもそもコンプライアンスリスクとは、企業が不祥事などによって、法的な責任を負ったり、社会的な評判・地位が失墜してしまう危険性のことを指しています。
メリットを多くもたらすはずのタレント起用によって、企業にとってマイナスになってしまう事例も実際にあるのが現状です。ここでは、そのコンプライアンスリスクの内容を詳しくみていきましょう。
タレントはという存在は、普段の言動も注目されがちです。特に昨今では、タレント自身がSNSを運用していることも多く、自分の意見や思いを簡単に世間に発信できる状況にあります。そのため、消費者はタレントやその企業に対して親近感を抱きやすい反面、些細な発言が原因になって炎上してしまうリスクもあります。
また、タレント自身が不祥事を起こしてしまうことによって、広告などに起用している企業のイメージに良くない影響を及ぼしてしまう恐れもあります。
具体的には、以下のような事例があります。
・SNSでの発言が炎上した例
若者にも非常に人気のあったタレントが、SNSアカウントで他のタレントを攻撃する発言を投稿してしまい、炎上した事例です。誤爆であった可能性も示唆されたため、根深い問題として批判が止まりませんでした。広告やテレビ出演などは全てなくなり、本人は活動自粛という形で責任を取りました。
・過去の言動が炎上した例
ある有名ミュージシャンが、世界的なスポーツの祭典の音楽担当に任命されました。しかし、任命後に数十年前の差別的発言が取り上げられて炎上がおさまらず、結果的にその本人は辞任という形で責任を取ることになりました。
タレントが法律を違反してしまったり、倫理的に問題のある行動をとってしまうことで、企業のイメージが損なわれてしまうパターンです。前述した不祥事などの炎上に関しては、法律は違反していない場合も多いですが、このパターンは法に触れてしまっているので擁護されにくく、また、起用している企業のイメージも一気に落ちてしまう恐れもあるため、注意が必要です。
具体的には、つい最近もインターネット上のカジノが問題になって出演見合わせ・広告停止になってしまったタレントが複数人いました。また、不倫問題などはたびたび取り上げられますが、法律は犯していないものの、倫理的に問題があるとして消費者からの批判やイメージダウンが顕著になってしまう場合があります。
インターネット社会である現代は、便利である反面、色々な情報も流出してしまいやすい社会でもあります。
また、注目されやすいタレントなど有名人は、仮にプライベートであったとしても常に一般の人々に見られ、勝手に写真を撮られてSNSにアップされて…ということはしばしばあるのが現状です。消費者側が不用意に写真や個人情報を載せてしまうことで、そのタレント自身は悪くなくても炎上してしまうこともあります。
情報管理の不備によるリスクには、具体的に以下のような事例があります。
・タレントが極秘情報を公開してしまう事例
あるアイドルが、アイドルオーディション番組が放送前であるにも関わらず、自身のSNSフォロワーに先にネタバレ報告をし、その情報が流出してしまった事例です。この内容は瞬く間に拡散されてしまい、結果的に大炎上してしまいました。
・企業側の人間が流出させてしまう事例
ある企業をタレントが訪れた際、その企業で働く社員の家族がその情報をSNSに投稿してしまい、炎上した事例です。これはタレント自身に問題があるわけではなく、企業側の管理体制やモラルも問われる炎上の事例となってしまいました。
ここからは、前述したようなリスクを未然に防ぐためにできることをご紹介します。
タレントリスク事前調査とはその名の通り、事前にタレントの情報を調査することをいいます。タレント自身が運営しているSNSや表舞台での発言などを事前に調査することはリスクを減らす効果的な方法です。具体的には、以下のような項目をチェックすると良いでしょう。
・過去に炎上した経験がないか
・反社会的勢力との関与がないか
・差別的発言をしたことがないか
・普段から問題行動を起こしていないか
できれば近しい人や業界に精通している人からのヒアリングなども行いたいところですが、そこまでの情報網がない場合はタレントのリスク事前調査を専門に行ってくれる会社もあるので、第三者に事前に調査してもらう方法もおすすめです。
起用したいタレント本人がSNSを運用している場合は、そのアカウントの投稿内容やコメントの内容を確認しておきましょう。また、SNSだけでなく、テレビやラジオなどメディア番組での発言や、情報番組で取り上げられた内容などもチェックしておけると万全です。関係者へのヒアリングは、可能な場合のみ行いましょう。
タレントを起用する前に調査をすることは非常に重要ですが、それだけで安心してはいけません。というのも、事前調査では問題なかったのに、起用した後に炎上してしまったり、不適切な発言を投稿してしまったりなどといったリスクがあるからです。
広告やイベントなどに起用した後も調査は定期的に行うことで、不適切な発言などを炎上する前に防ぐことができたり、万が一少し炎上してしまっても、その後の対応が素早く行うことができます。
コンプライアンス研修を行う企業は増えているようですが、タレントが所属している事務所などでもタレントに向けて研修を行うところが増加傾向となっています。具体例として、吉本興業株式会社が2024年3月に行ったコンプライアンス研修会ではおよそ600名が参加し、オンラインでは1,600名くらいも視聴したそうです。研修会では、SNSとの向き合い方についてパネルディスカッションをしたり、ハラスメントやコンプライアンスなどについて詳しく説明するといった内容でした。
企業や事務所が率先して研修会を開催し、タレント自身が“自分ごと”として受け止めることで、不祥事や炎上のリスクを未然に防ぐことにもつながります。
タレントが所属する芸能事務所・一般企業どちらにもいえることですが、社内体制を整備することもリスクを未然に防ぐ有効な方法になります。昨今の企業では、コンプライアンスやハラスメントの専用窓口や担当が設置されているところも増えているように、今や社会全体の問題として取り上げられることが多くなっています。
実際に問題が起きてしまわないように、万が一起きてしまっても迅速に対応できるような体制を社内でしっかりと組んでおくことが重要です。
広告などタレントを起用する際は、タレント側に支払うギャランティだけでも莫大なお金がかかってしまうことが多く、絶対にリスクは最小限にしておきたいところ。世間的なイメージが良いタレントの場合でも油断せず、事前の調査はしっかりと行いましょう。なお、タレントリスクの事前調査を有償で請け負ってくれる会社もあります。その会社については詳しく後述しますので、ぜひご覧ください。
以下のコラムではタレント調査なども踏まえ、タレント起用のポイントをご紹介しています。ぜひ合わせて参考にしてみてください。
タレントをイベントに呼ぶための費用は?タレントを広告に起用するには?今回はタレントへのオファーを成功させる方法・注意点や出演相場などを詳しくご説明します!依頼メールのテンプレートも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
株式会社エルテスは、ソーシャルリスクに注目し「デジタルリスク事業」に力を入れている会社です。SNSを24時間356日モニタリングしてリスクを早期発見したり、内部不正や情報持ち出しの予兆を調査したり、AIを駆使してメールやチャットの分析を行い、ハラスメントなどの問題を検知したりなどのサービスを提供しています。
タレント事前調査の具体的内容としては、調査対象のタレントを伝え、事前にどんな項目について知りたいかをヒアリングしてから、SNS投稿の傾向を分析したり、対象タレントを批判しているユーザーの調査など、幅広く行ってくれるサービスを提供しています。希望があれば、広告に起用した後もモニタリングを続け、定期的にレポートしてくれるサービスも利用できます。
インフルエンサーを起用したい際は、特にSNSにおける調査を行うべきです。また、タレントでも自身がSNSアカウントを複数の媒体で運用し、日々発信している人も多くなっているため、SNSの調査は非常に効果的といえます。
調査の方法として、対象となったインフルエンサーやタレントのSNSにおける投稿・発言を過去まで遡り、コンプライアンスリスクにつながる可能性のある情報をリストアップして、依頼元の企業に共有してくれるというサービスを行っている企業もあります。
前述のようなタレントリスクの事前調査を行ってくれる企業は、専門家などの調査もサービスの一環として行ってくれる場合があります。
例えば、新規プロジェクトを立ち上げる際に、その業界内で知見のある著名な専門家を起用したいと考えた企業があったとします。専門家などメディアに出演して意見を述べるような立場にある人は、歯に衣着せぬ過激な発言が人気の理由になっていたりもします。
だからこそ、過激な発言が過去に炎上してしまっていないか、アンチユーザーの存在を把握したい、などという理由で調査を行う企業も多いようです。その場合、SNSや出演メディアを調査し、アンチユーザーが新規プロジェクトのターゲット層と被ってしまっていないか、などを調べることでリスクは抑えられるはずです。
リスクを最小限に抑えたタレント起用をお考えの方は、株式会社プロモデルスタジオが運営するサービス「YOU MAY Casting」をぜひご利用ください!
私たちYOU MAY Castingは、タレントを起用したい企業や自治体の方と、タレント・芸能事務所の橋渡し役を担っています。しかし、キャスティングだけが仕事ではありません。
これまでの実績やノウハウをもとに、広告やイベントの企画段階からサポートをすることが可能です。
また、広告制作やイベント開催時には、タレント起用だけでなく、撮影・イベントの場所の確保、ヘアメイクや撮影スタッフなどの手配、スケジュール管理など、こなすタスクが膨大になってしまいがちです。私たちYOU MAY Castingであれば、全てをワンストップでお任せいただくことができます!
さらに、タレントをイメージキャラクターに起用した場合は、就任お披露目イベントをメディア向けに開催することもあるかと思いますが、その就任イベントの取り仕切りも、私たちYOU MAY Castingにご依頼いただけます。メディア関係へのプレスリリース発信や、イベント当日のアテンドなど、安心して私たちにお任せください。
私たちYOU MAY Castingも、コンプライアンスのリスク管理体制を万全に組んでいます。リスク管理専門のチームを設立し、独自のデータベースをもとにタレントについて調査するなど、タレントキャスティングにおけるリスクを最小限にできるような体制を取っています。
正直に言ってしまうと、リスクを100%未然に防ぐというのは難しいのが現実です。しかし、限りなく100%に近づけて、安心してタレントを起用していただけるように、私たちが全力で皆さまをサポートします!特に広告など、動くお金や人が多い大型案件ともなると非常に神経を使うと思いますが、私たちのようなキャスティングの専門家にご相談いただければ、事前にしっかりと調査を行い、リスク管理を徹底しながら案件を進めることができるように、お手伝いをさせていただきます。
ここでは、私たちYOU MAY Castingがこれまでにタレントを広告起用した案件について、成功実績の一部をご紹介します。
実績①企業の講演会における講演者起用/堀江 貴文さん
日立グループ向けに研修サービスを展開している「日立アカデミー株式会社様」の社内オンラインイベントに、起業家の堀江貴文様をキャスティング。日本全国や世界にグループ会社がある日立グループ様向けに配信を行い、止まることのない質問の嵐や沢山の日立グループ社員様にご視聴いただけました。質疑応答も交えながら堀江様の“自論”が生で聞ける大盛況のイベントとなりました。
実績②商品ブランドにおけるイメージキャラクター起用/江頭2:50さん
プライベートブランドのジェネリック香水「ジェネリックフレグランス」のイメージキャラクターにタレントを起用したいと株式会社ドン・キホーテ様からご依頼がありました。そこで私たちは、江頭2:50さんをキャスティングし、広告起用だけにとどまらず、Youtubeチャンネルとのタイアップが実現しました。江頭2:50さんの公式Youtubeチャンネル「エガちゃんねる」は登録者数が458万人(※2025年2月現在)にものぼる大人気チャンネルで、広告撮影の現場などを投稿していただき、大成功のプロモーションとなりました。
実績③自治体案件におけるYoutubeタイアップ起用/ひかりんちょさん
静岡県浜松市様は、若年層のシビックプライドを醸成するため、若年層に影響力のあるタレント/インフルエンサーを起用したプロジェクトを始動。今回、若い世代を中心に人気のある静岡県出身のインフルエンサー「ひかりんちょさん」をキャスティングさせていただき、浜松市の魅力や市政情報等の認知拡大に貢献させていただきました。動画3本構成でYouTubeを通して多くの方に浜松市の魅力をお届けする内容になっています。ぜひ浜松の魅力をご覧ください!
◆タレント起用における主なコンプライアンスリスク
①不祥事や不適切発言による炎上リスク
・SNSでの発言が炎上した例
・過去の言動が炎上した例
②法令違反や倫理的問題
③情報管理の不備
・タレントが極秘情報をネタバレしてしまう事例
・企業側の人間が流出させてしまう事例
◆タレントリスク事前調査の主な項目</u
・過去に炎上した経験がないか
・反社会的勢力との関与がないか
・差別的発言をしたことがないか
・普段から問題行動を起こしていないか
◆コンプライアンスリスクを回避するための具体的対策
・タレントへのコンプライアンス教育
・社内体制の整備
◆タレントリスク事前調査の活用事例
・広告で起用するタレント選定時のリスク調査
・SNSにおけるインフルエンサーのコンプライアンスチェック
・専門家起用時の過去言動を確認
タレント起用をお考えの企業や自治体の方は、ぜひYOU MAY Castingにお任せください!私たちは、これまでに数多くの案件を成功に導いてきた実績がある、キャスティングのプロが揃ったエージェンシーです。今回ご紹介したように、コンプライアンスリスクを回避すべく、事前調査なども万全に行いますので、安心して広告やイベントの企画をお任せいただくことが可能です。
不祥事や炎上などを100%事前に見抜くというのは正直、不可能に近いかもしれません。しかし、私たちは独自の情報網などをもとに、できるだけリスクの少ない案件にするお手伝いをさせていただきます。
ますは些細なことからでも、お気軽にお問い合わせをお待ちしております!
Q. 契約料以外に発生する費用は何ですか?
A. タレントの契約料にはほとんどの場合初回の撮影料が込になっていますが、カメラマンやヘアメイク、スタイリストなどクリエイターの金額、スタジオの金額などが発生します。タレントによって専属のヘアメイク、スタイリストが指定になる場合があります。また、都内以外での撮影時は別途交通費がかかる場合があります。 上記のような契約料以外にかかる費用に関しては、ご契約前に予めお伝えいたしますのでご安心ください。
Q. どのようなタレント・俳優・女優をキャスティングすることができますか?
A. 映画や連続ドラマに出るようなタレント、有名アーティストはもちろんのこと、表現者のプロとして広告を飾るモデルまで、全ジャンルのタレント・人材を手配することが可能です。実績については、お打ち合わせ以降、より正確な実績情報や相場料金などありとあらゆる資料をご提出させていただきます!
Q. 提案いただけるタレントのリストがほしいのですが。
A. 弊社YOU MAY CastingではまずZoom等にて簡単にお打ち合わせをさせていただき、ご希望の条件をヒアリングいたします。その後条件に合ったタレント等を、弊社独自の提案資料にまとめご共有いたします。案件内容や出演の諸条件によって、契約料や出演料は事務所ごとに異なりますので都度お問合せいただけますと幸いです。
Q. CMなど動画制作も一緒にお願いできますか?
A. 可能です。弊社YOU MAY Castingは、自社に制作事業部ももっておりますので、CMなどの動画制作に関しても全て一括してお任せいただけます。ご予算に合わせてご対応いたします。
Q. イベントのキャスティングを依頼したいのですが、全国どこでも可能ですか?
A. 可能です。出演費用の他、別途交通費等の経費が発生します。