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皆さんこんにちは、YOU MAY Castingの鈴木です。
弊社では、月間に3~5件のタレントキャスティング案件に関わる相談を受けております。
東京・大阪・新潟・福岡など、最近では全国各地のお客様と繋がることができ、地方都市での需要も大変感じております。
今回のコラムは、
タレントや芸能人を自社の広告塔として起用したい!
と考えるお客様から、多く質問を受けることを簡単にまとめた内容となります。
「いつもやっていること、聞かれることをまとめておきたい」と個人的に思ったので、弊社キャスティングの約10年間で蓄積したとっておきのネタを(何度も聞かれることは最高の材料でもありますし)、お伝えしたいと思います。
※なお、タレント起用のご相談を頂くお客様は、広告代理店やPR会社を介さず直接ご連絡頂くケースが多いです。そのようなお客様に向けた内容になっていることはご了承ください。
また下記コラムでは昨今話題のタクシー広告におけるタレント起用ついてご紹介しています。
ぜひあわせて参考にしてみてくださいね。
昨今注目のデジタルサイネージでのタクシー広告。最近は有名なタレントや芸能人を起用したタクシー広告も増えています。今回はその種類や効果、そして中でもおすすめのタクシー広告をご紹介します。人気CMのキャスティングはYOU MAY Castingにお任せください!
目次
タレント起用を検討する上で、まず大きなポイントは「企画・演出」そして「役割分担の明確化」、この2点です。
当たり前のようですが、目的を達成する為の企画があり、その企画を実現する為の演出と撮影(イベント)があるわけです。
一つの達成ポイントになる「撮影」や「イベント」までに、意外と細かい作業や押さえるべき項目が幾つか存在します。
最も多く聞かれる質問の一つに、「何を決めれば話が進むの?タレントと契約できるの?」があります。
回答は、「企画」さえある程度決まっていれば、手配に動くこと自体は可能です。ここでは撮影案件を例に話を進めます。
ここで言う企画とは、
①こんな目的があるので、②こんな演出撮影(ビジュアル)を、③こんな場所(媒体)に使う為に、④あなたに出演して欲しい
といったところでしょうか?
細かいことを言うと、上記以外に契約の条件として押さえて(決めて)おかないとギャラも設定しづらい項目があります。
それは主に、以下5点です。
1)希望のキャスト(誰を)
2)使用媒体(どこに)
3)契約期間(どのくらい)
4)競合排他(制限をかけて、またはかけないで)
5)企画(どんな目的と意図で)←ここは上記で触れましたね!
こちらは別の記事で詳しく触れているので、お時間あれば是非ご一読ください。
※モデルを中心に伝えておりますが、キャストがタレントであった場合も基本的な考え方は同じです。
<参考コラム>【日本一わかりやすい】モデルキャスティング料金表とは?
芸能事務所へ手配・交渉をしていると、概ね企画演出に関するOKを貰っても、制作スタッフは誰なのか?と気にされる事務所は多いものです。
などなど、例を上げるとまだありますが、
タレント側からすれば、当然綺麗に仕上げて欲しいと思いますし、より円滑な撮影進行を望みますよね。
ここでは言う役割とは、
① 撮影に関わる演出(撮影イメージ)統括の役割は誰で、
② その演出イメージを関係者用に資料に落とすのは誰で、
③ その他香盤表やカット割などの資料制作は誰で、
④ 現場に必要な備品類の準備や、場所の確保は誰で、
⑤ その撮影を実現できる撮影クリエイターは誰で(キャスティング要素)、
⑥ 現場を仕切るのは誰で、、、
といったところになります。
弊社では、②~⑥までの範囲を中心的に動かせて頂くことが多いです。
①については、お客様側に担って頂くことが殆どで、場合によっては⑥の役割を果たして頂く場合もあります。
カメラマンが現場を仕切るケースもありますが、ケースバイケースと言えます。
正直、伝えたかったことの9割は、上記に全て記しました。
ここからは、過去の実体験として、難航したキャスティングを最終的にはタレントに出演OKの返事を頂けたケースを紹介します。
ある案件にて、スケジュールの都合もあって「タレント先行」でキャスティングを進めたことがありました。
10名程の候補者をリストとして提出しましたが、半数は「企画・演出確認後の回答とさせて頂く」と補足付きです。
意中のタレントはその中にいましたが、掲載先も多岐に渡ることもあり(WEB CMやポスターやパンフレット、SNS…)、
なかなか明確な回答が得られずにキャスティングが難航していました。
(タレント事務所側も、初めてのクライアントで慎重に事を進めようと、綿密で丁寧なコミュニケーションを心掛けて頂きました。タレント本人のことも考えると、ここまでやってくれるマネージャーなら、事務所に所属する意味は大いにあるな!と感心をさせられました。)
打開策として、タレントが“この人になら撮って貰いたい!”と思っていたカメラマンを起用することで、事務所からも前向きな回答を頂け、更にタレントの信頼するヘア、メイク、スタイリストを揃えることでその企画自体への信頼度が固まり、キャスティングの実現に至ることができました。
各方面から聞く話ではありますが(私自身も同意見です)、カメラマン選びによって完成のクリエイティブに相当の違いが出ると感じます。
正直なかなか説明しづらいものがありますが、光の作り方一つとっても(ライティング)、美しい写真(動画も)に仕上げるスキルとパワーは、クリエイティブの質を左右する大きな要因です。特にビューティーショット(美容系商材など)になるとそれはとても顕著で、今回のキャスティングが実現したのは、カメラマンを押さえたこと、これに尽きる、そんなケースでした。
そもそもタレントを起用した広告を打ち出したいとき、どこの誰に依頼するのが正解なのでしょうか。
広告代理店やPR会社、制作会社やキャスティング会社など思い浮かべる方が多いかと思います。
勿論、自社でオファーを掛けることも手段としては大いに賛成です。
ここで言う正解とは「意中のタレントを希望のスケジュールで、叶えたい企画を成立させること」を指しています。
そういう意味では、基本的にはどこへ依頼しても間違いということはないと思います。
しかしながら、芸能事務所によっては、代理店やキャスティング経由でないと契約ができないこともあります。
勿論全ての事務所ではありませんが、契約事や撮影進行、タレントの肖像を含む期間と掲載媒体の管理といった部分に於いて、それを専門とする会社からの依頼の方が「安心」といった理由になります。
また、一連の勝手が分かっているので、必要なコミュニケーションがあれば、ある一定のところまでは淀みなく進行できることも、「安心」の中に含まれる理由でもあるでしょう(どちらかと言うと、楽、と言う表現の方が合っていると思いますが…)。
ここまでお伝えすると分かると思いますが、この案件の成立は、弊社が窓口となることによって叶ったケースです。
その後の進行に於いては撮影資料や香盤表などの、撮影に必要な各種資料の作成や撮影クリエイターのキャスティングでも、弊社にお任せ頂き、撮影実施に於ける”準備”の部分で大いに関わらせて頂きました。
おかげさまで満足度の高いクリエイティブの納品を実現でき、クライアントからも好評をいただきました。
一方で、出演許可がどうしても得られないこともあります。
一つ目は、既に競合他社と契約しているケース、二つ目は、企画が不透明なケースです。
毎年発表される好感度ランキングというものがあります。
弊社でもお客様へのご提案や、社内情報をアップデートする為の参考の一環として、そのようなデータには目を通しますが、人気タレントはたくさんのTVCMや広告に出演していますね。
一人で10社以上の契約を抱えるタレントもいますから、これは分かりやすい人気バロメーターの計り方でもあります。
一方で、人気タレントほど、契約中の企業の殆どは同業他社への出演制限を掛けていることが往々にしてあります。
これを「競合あり」という言い方をします。
全ての契約がそうかと言われると、実際には分かりませんが、マス広告(特にTVCM)への露出が多い場合には競合が関係してくる傾向は強いと言えます。
これは言わば、同一業界・業種に於ける早い者勝ち的な側面がありますから、残念ながらどうにもひっくり返せるものではありません。
二つ目のケースに関しては、企画策定がキャスティングに於ける肝だということは記載したつもりなので、ここで特段伝えることはありませんが、
「目的がはっきりしない」段階では、金額関係なく、出演許可が出ることはありません。
知名度のあるタレントを起用する大きな理由は、ブランド戦略に基づき、タレント起用による恩恵を捉えて、認知の拡大やブランド資産を築くことだと思います。
その為に、何故そのタレントなのか、その企画(プロモーション)を通じて消費者に何を伝えたいのか、この部分が明確にならない限り、そのオファー(意中の相手への告白のようなものでしょうか)は刺さらないとも言えます。
近年では瞬間的なTVCM起用(いわゆる広告)ではなく、ブランドへの愛着・定着といった資産を築く為に、タレントがプロデューサーのようなポジションになることも多く見られます。SNSのパワーもありますから、“ただの広告塔”ではなくブランドの代表者・代弁者とでも言いましょうか。
そんな移り行く時代に於いても、お客様の実現したい目的を理解し、ゴール(私たちの一定のゴールは撮影の実施成功とします)まで伴走させて頂くことです。
キャスティング会社の業務範囲は、キャスト(人、時々キャラクターなど)を押さえることですが、それをメイン業務としながら、撮影実施に於ける各種準備の役割を担うことも領域としています。
制作部隊も揃えていることから、最適な人材を配置して、制作まで丸っとご依頼頂くことも可能です。
制作事業:https://youmaycasting.com/other/creative/
正直、一度広告撮影を経験したなら、次の機会は自分たちでやってみても良いと思います。
制作会社やキャスティング会社との付き合いで、自社でノウハウを溜めて担当を付けてみる、そんな会社様も実際にありましたし。
特にアパレルのお客様では、EC撮影から広告の配信まで社内で行うことも多いですし(大手ECモールの企業は何年も前からそうですよね)、時間やその他制約が掛かってしまったり、突破できないことがあれば、その道のプロに頼めば良いんです。
何を、どう相談したら良いか分からない!そんなお客様も大歓迎です。
弊社YOU MAY Castingは、キャストのご提案から撮影進行・制作までお任せ頂けます!
お手伝いの範囲を一緒に決めていくことも可能ですし、私たちの業務領域は相談しながら決めればOKです!
専属のプランナーが、お見積から制作・キャスティングに関わることは事前にご提示させて頂き、ご納得のいく進行を心がけております。
キャスティングのご相談、お見積などお気軽にご相談ください。
今日も皆さまからのご連絡をお待ちしています。
Q. 提案いただけるタレントのリストがほしいのですが。
A. 弊社YOU MAY CastingではまずZoom等にて簡単にお打ち合わせをさせていただき、ご希望の条件をヒアリングいたします。その後条件に合ったタレント等を、弊社独自の提案資料にまとめご共有いたします。案件内容や出演の諸条件によって、契約料や出演料は事務所ごとに異なりますので都度お問合せいただけますと幸いです。
Q. CMなど動画制作も一緒にお願いできますか?
A. 可能です。弊社YOU MAY Castingは、自社に制作事業部ももっておりますので、CMなどの動画制作に関しても全て一括してお任せいただけます。ご予算に合わせてご対応いたします。
Q. 動画制作はどこまでの範囲が依頼できますか?
A. 弊社YOU MAY Castingは、企画書・絵コンテ、編集・音楽制作、撮影ロケハン、データの書き出しなど、動画広告に関する全ての範囲でご発注が可能です。
Q. 東京以外の撮影も可能ですか?
A. 可能です。撮影内容によっては、日本国内のみならず、国外での撮影も調整できます。
Q. WEB制作(LPなど)も一緒にお願いしたい。できれば展示会のPOPなどの制作も…
A. 可能です。弊社YOU MAY Castingは自社に制作事業部ももっておりますので、CM制作・HP/LP制作・交通広告制作・SNS広告制作・POP制作・PRイベント制作、など全ての範囲を一括してお任せいただけます。 制作実績例はこちら:https://youmaycasting.com/other/creative/
ユウメイキャスティング チーフキャスティングディレクター。
上京後20代前半は飲食業界に尽力。その後、モデル・広告業界に飛び込み制作・モデルプロモーションツールデザインに就く。モデル業界のノウハウを以ってユウメイキャスティングの中枢機能として活動。ユウメイキャスティングでは様々な企業広告の提案活動に従事する。