日本全国に数多く存在している役者さん。その多くが事務所やプロダクションに所属していますが、実は最近フリーで活動している役者さんが増えているということをご存知ですか?
ここ数年では特に社会全体として新しい形式での働き方というものが求められるようになり、大御所俳優や女優でも事務所から独立して活躍する人たちも目立つようになりました。
今回はフリーの役者を自社の広告などに起用したいと考えた際にはどんなメリットがあり、またどのような点に注意すべきかなどを詳しく解説していきたいと思います。
目次
“フリーの役者”とは、一般的にマネジメント事務所に所属せずに個人事業主や個人事務所として活動している役者のことを指します。
大手のマネジメントエージェンシーと違い、フリーとして活動している役者の多くは独自のルートで仕事を探し、自分自身で仕事の受注から契約~出演までの業務を担当していますが、近年では登録制のエージェントも主流になってきたので、そういった事務所に所属している場合は登録制事務所を通じて仕事を受注するというケースもあります。
事務所に所属していない分制約が少ないので自由度が高く、幅広いジャンルや媒体に出演することが可能な一方で、自身でビジネスを推進する力も求められるため、いかに自己プロデュースをしていくかが重要になってきます。
現在では事務所に所属せずに活躍するフリーの役者は増加傾向にあり、独自の才能と個性を活かして日々様々な表現の場で活躍しています。
近年フリーの役者が増えてきた背景には、インターネットやSNSの発達が大きく影響しているとされています。
かつては役者として活動していくためには大手のエージェントに所属して映画やテレビなどの媒体に出演するという場合がほとんどで、役者一人で出演まで漕ぎ着けるのは難しいことでした。
しかし、インターネットの普及とSNSの出現により、事務所に所属していなくても自分自身でマーケティングを行い自らの才能を直接視聴者や制作会社にアピールすることが可能となりました。
特に利用者の多いYouTube・Instagram・TikTokなどのプラットフォームでは、自分のパフォーマンスを世界中で発信することができ、その結果新たなファンの獲得や新しい仕事の機会にも繋げられるようになります。
これにより、従来大手のエージェンシーを通すことがほぼ必須であった役者の仕事の形態というのが大きく変化していき、フリーの役者でも劣らずに活躍できる市場が拡大したのです。
このように、テクノロジーの進化とマーケット市場が変化した結果、多様な役者が活躍できるようになりました。
今後もこのダイナミックな市場の変化は続いていき、フリーの役者はさらに重要な存在となっていくでしょう。
それでは、フリーの役者を起用した際に、具体的にはどんなメリット・デメリットがあるでしょうか?
<メリット>
1) 多様性・ユニークさ
フリーの役者は特に個々の特性や個性が非常に強く出るため、他の役者には見られないようなユニークさを持っていることが特徴の一つです。
このような役者を起用することで、作品に新鮮な風を吹き込むことが出来ると同時に、特定の役柄や作品に強くマッチする可能性があります。
2) 自由度
大手の事務所に所属している役者と比べて役柄選びであったり出演する作品の幅が広く、フリーの役者のほうが自由度が高いと言えます。
役者自身も自己表現の幅を広げられることにつながり、様々な役柄やジャンルに挑戦することが可能になります。
3) コスト効率
事務所を通じて依頼を受けるとマネージメント料が発生してしまいますが、一方のフリーの役者は仕事の報酬を100%自身の収益とできる分出演料が低く抑えられることが多いです。
特に小規模なプロジェクトや予算が限られた作品では、フリーの役者を起用することでコストを抑えることが出来るので重宝されています。
<デメリット>
1) リスク管理
フリーの役者はマネジメント事務所を介さないため、起用する際にはスケジュール管理から契約の交渉まで、直接本人とのやりとりが発生します。
細かい部分まで管理する必要があり、制作進行する側にとっては追加のリスクとなる場合があるので、注意が必要な点となります。
2) 信頼性と保証
フリーで活躍する役者が増える一方で、クライアントから個人に対する責任への信頼というのはまだあまりないというのが現状です。
大規模なプロジェクトになればなるほど、仕事を推進する上で信頼できるかどうかというのは重視されるポイントとなるため、事務所に所属していないフリーの役者を起用する際には特によく検討する必要があります。
3) 広報とマーケティング
事務所に所属している場合、マネージャーや広報担当を通じてオフィシャルSNSなどの発信を行うことができますが、一方でフリーで活動している役者はその人自身の自己プロデュース力や広報する力が問われます。
SNSでの影響が大きい現代なので、作品の宣伝やマーケティングを考慮した際には十分な検討が必要と言えます。
フリーで活動する役者だけでも全国に数多く存在しています。その中で起用したい人物のイメージがぼんやりしたままだと、誰に依頼すればいいのか決めかねてしまったり、オーディションなどでも選考に時間を要してしまうこともあるかと思います。
効率よく希望のキャスティングを叶えるためには、どんな人物が案件のイメージにピッタリ合うのか?というイメージをあらかじめしっかりと膨らませておく事が大事です。
また、出演者の交渉を行う際に気をつけなければいけないことの一つが「契約」ですが、フリーの役者の場合は特に細かいところまで確認する必要があります。
通常事務所に所属している役者にはマネージャーや受付窓口担当がいますが、フリーの場合は基本的に全て本人とのやりとりになります。広告の場合は競合がないか、契約期間や契約料はどうするのかなど、抜け漏れがないよう注意しながら交渉しましょう。
これらの確認を怠ってしまうとのちのちトラブル発生の原因になり、最悪のケースだと出演取り止めや広告が出せなくなったりなんてことにもなりかねません。
フリーの役者の場合に限らず、よりスムーズに進行するためには依頼する際に必要なキャスティング要項は事前にしっかりと準備しておくのが大事です。
とりわけフリーで活動している役者をキャスティングする場合は、先ほどご紹介したメリットとデメリットをよく検討する必要があります。
さらには役者を起用したいシーンによって、効果的なキャストの選び方は異なります。
次では3つのポイントに分けて起用する方法をご紹介いたします。
マネジメント事務所にしていないフリーの役者に依頼する場合、本人との直接のスケジュール調整や契約交渉など細かな管理が必要となり、通常の業務より時間と労力がかかる可能性があります。
そんなリスクが不安な場合はキャスティング会社を利用してフリーの役者を起用することをおすすめいたします。
キャスティング会社はキャスティング業務全般を専門的に取り扱っており、制作側と役者の間の調整をスムーズに行うことが可能となります。スケジュール管理や役者の契約交渉だけでなく、プロジェクト全体のコーディネートまで幅広く遂行するので、キャスティング会社に任せることで制作側はクリエイティブに関する作業に集中して取り組むことができます。
このようなキャスティング会社を通じて依頼することで、フリーの役者の持つユニークな個性や自由度を最大限に活用しつつ、制作進行における管理の問題を解決することが可能となります。
キャスティング会社は全国に数多く存在しますが、特におすすめのキャスティング会社をご紹介します。
オススメ1) YOU MAY Casting
YOU MAY Castingでは幅広いジャンルの人物のキャスティングを得意としており、人気のタレントからお笑い芸人、雑誌で活躍しているモデル、SNSインフルエンサーなど扱えないジャンルはありません。
もちろんフリーの役者の起用についてもご相談いただけるので、費用感を抑えつつ進行したいプロジェクトなどでもお客様に親身でわかりやすいご提案を心がけています。
事務所に所属していないフリーの役者を起用する際特に煩雑になりがちな出演交渉や契約までのやり取りも全てお任せいただけ、さらに撮影やイベント当日のアテンドまでワンストップでのご依頼も可能ですので、初めてのキャスティング依頼という方でも安心してご利用いただけます。
オススメ2) ヒーローキャスティング
ヒーローキャスティングはこれまで12,000件を超える実績を持っている大手のキャスティング専門の会社です。
あらゆるジャンルのキャスティングに精通しているのでどのような業種や業界の商品・ブランドの依頼でも相談する事ができ、また最短で即日にキャスティングの候補リストの提案を可能に出来る対応スピードの早さも特徴となっています。
大規模な映像制作やイベントなどでは、一度にたくさんの役者が必要となる場合があり、このような際には特にエキストラと呼ばれるフリーの役者や一般の方が活躍します。
しかし、独立して活躍している多数のエキストラを個別に問い合わせて手配するということはとても手間がかかってしまいます。これを解決するのが、エキストラ専門の登録事務所を活用する方法です。
エキストラ登録事務所には多くのフリーの役者や一般の方が登録されており、制作側のニーズに応じてキャストを複数提案してもらう事ができるので、大量の役者を一度に手配する際の手間を大幅に軽減する事が可能です。
オススメ1) GOENPRO
GOENPRO(ゴエンプロ)は俳優・女優を中心とした総合マネジメント事務所で、幅広い年代のキャストを取り扱っているのが強みとなっています。
登録タレント部門には赤ちゃんから子役、主婦、シニアまでさまざまな素人の方が在籍しており、あらゆるシーンに合うキャストを探す事が可能です。
オススメ2) キャストマート
キャストマートは老若男女問わず豊富な人材が登録されている芸能プロダクションです。
テレビ番組や映画、CMなどのキャスティングで幅広い実績があり、また独自の登録者管理システムによるスピーディーな対応にも定評があるので急な案件でも柔軟な対応ができる体制が整っているのも特徴です。
オススメ3) 一三商会
一三商会(いちぞうしょうかい)は子役~シニアまでのキャストを扱っている芸能プロダクションです。
映画、ドラマ、広告などさまざまなシーンで活躍している役者が多く在籍しています。
事務所ごとに扱っている人物の幅には特性があり、またサービスの内容も異なることから、どの事務所を選べばいいのか選択に迷ってしまう場合もあるかもしれません。
キャスティング会社はエキストラを扱う事務所についても熟知しており、よりプロジェクトに最適なエキストラ登録事務所を提案する事できるだけでなく、自社での管理の負担も減らす事が可能となるため、このようなエキストラ登録事務所を選ぶ際にもキャスティング会社を通して依頼をすると安心です。
もしも「フリーの役者も必要だし、合わせて大人数のエキストラが必要になりそう…」という場合は以下の記事も合わせてぜひご確認ください。エキストラの所属する事務所を紹介していますので参考になれば幸いです。
(この記事は約5分位で読めます。) 「某アーティストMV撮影案件で観客役の出演者が150人必要…」 「ダイエッ…
映像作品や舞台などの中でストーリーをより魅力的に魅せるためには、主役だけではなくバイプレイヤーの存在というのも非常に大きいです。
バイプレイヤーとは物語を補完し、主役を引き立てる役者のことを差します。フリーで活動している実力派のバイプレイヤーも存在していますが、多くの場合はいわゆる“名脇役”を集めた専門の事務所に所属していることがほとんどです。
バイプレイヤーを探している場合は、それらを得意とし専門に取り扱った事務所に依頼するのがよいでしょう。
オススメ1) zazou
zazou(ザズウ)は松重豊さん、田中要次さんらを筆頭にドラマや映画などで活躍している名脇役が数多く在籍している芸能プロダクションです。
舞台・劇団出身の個性的な俳優が数多く揃っており、実力派俳優の起用を考えているときはまず検討したい事務所です。
オススメ2) 空
空(くう)は2018年に設立された芸能事務所で、話題のドラマや映画に多数出演し物語に花を添えている精鋭の俳優が多く所属しています。
演技力が欠かせないバイプレイヤーを探している際におすすめの事務所となっています。
オススメ3) ジェイ・クリップ
ジェイ・クリップは俳優・タレントのマネジメント芸能事務所で、主役にも引けを取らない存在感のある俳優が多数在籍しています。
また、声優・ナレーター部門が設置されており、約100名ものナレーターを擁しているのも特徴です。
このような事務所への依頼を検討する場合も、それぞれの事務所ごとに得意とする媒体や扱っているジャンルが異なるため、自社の求めるタイプの役者が必ずしも所属しているとは限りません。
初めてのキャスティング依頼の際は、芸能事務所との豊富なリレーションを持ち各事務所の特性や強みを熟知しているキャスティング会社を利用するのがおすすめです。
私たちYOU MAY Castingではこれまでにも役者やモデルを起用した広告制作などの実績が多数あります。
こちらは当社の実績一例となります。
防犯カメラの商品訴求ムービーの制作依頼にて、知的な雰囲気を持つモデルの起用でキャスティングを担当いたしました。
シンプルでスタイリッシュな商品の特性に合う世界観を演出し、他とは差別化の図れる個性的な動画の制作を達成する事ができました。
法律相談事務所のTVCM出演キャストのキャスティングでのご依頼でした。
思うように選考が進行ができずキャスティングに難航していた中での弊社へのご相談でしたが、迅速かつ最適なキャストの提案をさせていただき、イメージにぴったり合う俳優をキャスティングすることができ、結果満足度の高い成果を得る事ができました。
ANA国内線で放映される機内販売商品CMのキャスティングを担当しました。
撮影が3日後に迫る特急案件でしたが、初回お打ち合わせからご提案までを1営業日でキャスティングし、無事モデルを決定。
キャリアのあるモデルをキャスティングしたことで撮影当日もスムーズに進行し、お客様からもご評価いただきました。
この他にも数多くのシーンにおける役者やモデルのキャスティングを担当させていただいております。
さらにご興味がある方は実績・事例一覧にてご覧いただけますので、ぜひチェックしてみてください。
健康食品を取り扱う企業様のキャンペーン広告のキャスティングです。
「知性と品を持つ娘」と「人間味があり優しさが溢れる母」がテーマのキャスティングとなり、イメージに合う組み合わせで複数回パターンオーディションを行いキャストを決定しました。
では実際にキャスティング代行会社に依頼してみたい!となった際、どのような流れで進行するのかは気になるところですよね。
キャスティング会社は、クライアントからヒアリングを行い案件の詳細を把握し、予算とイメージに合ったキャストを選定します。クライアントに提案後、起用したいキャストの候補が決定したところで所属事務所、もしくはフリーで活動している人の場合はコンタクト先への出演交渉をし、必要に応じオーディションを開催したのち契約を行います。
その後はスケジュールの調整や出演当日のアテンドまで一括して行う、というのが一般的な流れになります。
YOU MAY Castingでは要項が固まる前段階でのご相談でも様々な視点からのご提案をさせていただいております。
初めての役者、俳優などの起用でどうしたらいいのかわからない、なんてお悩み中の方でもぜひお気軽にお問い合わせください。
今回はフリーで活躍している役者の現在と、起用するメリットなどをお伝えしてきました。
才能を持っている人がSNSなどを利用し自分の魅力を誰でも簡単に売り込むことが出来るようになった現代では、型に囚われずに個性的な活動をしている役者が多数存在します。
しかし豊富な人材が増えてきているという反面で、個人とのやりとりに不安を抱いたり、リサーチして交渉する手間が掛かってしまうという一面もあるのが現実です。
今後もフリーで役者活動をする人は増えていくことが予想されますので、もし自社での取引に不安がある場合はキャスティング会社をうまく活用していただくことが成功への近道の一つです。
YOU MAY Castingは全国多数の芸能事務所との厚いリレーションがあるだけでなく、独自の情報網を駆使したサーチ力で最適なキャストのご提案を可能にしています。
キャストのご提案だけにとどまらず企画段階から事務所やコンタクト先への出演交渉、契約、撮影から制作までをも全て一任していただけますので、どなたでも簡単に役者や俳優のキャスティングをすることが出来ます。
手間のかかる部分はキャスティング代行にまるっとお任せして、よりクオリティの高いキャスティングと制作進行を叶えましょう!
ご相談は完全無料ですので、どんな些細な内容でもまずはお問い合わせください。皆様からのご相談をお待ちしております!
Q. 役者だけでなく、撮影チームもマルっとお願いすることはできますか?
A. はい、全てお任せください。カメラマン、ヘアメイク、スタイリストなどのクリエーターやスタジオ選びなど、撮影内容やシチュエーションに応じたご提案をさせていただきます。
Q. WEB制作(LPなど)も一緒にお願いしたい。できれば展示会のPOPなどの制作も…
A. 可能です。弊社YOU MAY Castingは自社に制作事業部ももっておりますので、CM制作・HP/LP制作・交通広告制作・SNS広告制作・POP制作・PRイベント制作、など全ての範囲を一括してお任せいただけます。 制作実績例はこちら:https://youmaycasting.com/other/creative/
Q. 東京以外の撮影も可能ですか?
A. 可能です。撮影内容によっては、日本国内のみならず、国外での撮影も調整できます。
Q. 最短何日で提案してもらえますか?
A. 弊社YOU MAY Castingは、最短翌日でのご提案が可能です。(当日11時までにお問合わせ・お打合せした場合)
YOU MAY Casting専属グラフィックデザイナー。
大手モデルエージェンシーのデザイン部門にてデザイナーに従事後独立。現在はモデル・芸能業界にてグラフィックを中心としたデザイン全般を手がける他、飲食業界・スイーツ業界にてロゴやパッケージ、WEBなどその範囲は多岐に渡る。
高級ブランドからサブカルまで、さまざまなタイプの提案を得意とする。