専務理事 元田 真吾さま・高宮 幸代さま・細谷 幸寛さま
https://www.zkkr.jp/全日本革靴工業協同組合連合会(英表記:Japan Shoes Manufacturers Association)様は、東京・大阪・奈良の革靴産業団体で構成される全国組織として、革靴業界の発展と品質向上を支える活動を行っています。革靴の関税割当申請手続きや技術者育成、品質基準の整備、各種調査事業などを通じて、日本の革靴産業の競争力強化と持続的な成長を推進しています。今回はご担当者様に、合同撮影会を実施するに至った経緯や実施後に寄せられたメーカー各社からの反響についてお話しいただきました。
投稿者: Rina2026年08月19日
革靴をはじめ、革製品はもともと関税によって守られていた業界でしたが、自由化がどんどんと進んでいく中で、需要が減っていくとともに加工業者も減少してしまうという現状がありました。ただ、国内の革製品の多くは食肉を加工する際に生じた動物の皮を使用しているため、食肉文化が続く限り、必要不可欠な産業といえます。仮に国内の食肉工場で生じた全ての皮を廃棄した場合、東京スカイツリーのおよそ6倍の重量になるともいわれているほどで、食肉の過程で生じた廃棄物を靴やカバン、小物に変えて成り立つこの業界を、国としても守っていかなければならないという前提がありました。そこで平成3年に設立されたのが、この全日本革靴工業協同組合連合会で、革製品の業界に対して国からの補助である基金の受け皿にするために設立されたのが始まりです。
現在、革製品は東京・大阪・奈良の3つが産地のメインになっていて、それぞれの地域に組合があり、その3つを取りまとめているのが全日本革靴工業協同組合連合会です。この業界のために基金をどのように使ったら有効か、といったことを考え、各組合の方に合意をもらって施策を実施していくという団体になっています。
その中で私たちが担当する事業は、所属する約90社の各メーカーさんに対して、EC サイトやウェブのコンテンツを作成する際に撮影場所など設備や体制を整えたり、情報発信するために産地ごとのブランドを開発したり、人材育成や海外の展示会に視察に行く、など業界の発展のためにさまざまな取り組みを行っています。
経緯としては、10年くらい前まで革製品は問屋さんから商品をおろして実店舗で販売、という形が多く、全国の百貨店などにも商品を多く展開していました。その場合、幅広いサイズ展開がないと売れない一方で、店舗に在庫をたくさん抱えてしまうことにもなるので、徐々に在庫を置いて販売する形のビジネスの継続が困難になっていきました。その流れの中で問屋さんも徐々に廃業していき、売るところ・買ってくれるところがなくなっていってしまったので、それならば自分たちでブランドを立ち上げて、ECサイトなどWebでも販売していこう、という動きになっていきました。
各メーカーさんにヒアリングしていくと、ECサイトやパンフレット、展示会のPOPに使用するためのデジタルコンテンツの出来があまり良くなく、こだわろうとするとお金がかかるという問題点がみえてきました。そこで、解決のために3〜4年くらい前から「合同撮影会」というものを企画して、各メーカーさんと連携して革製品をまとめた良いコンテンツを作っていこうと考えたことがはじまりです。初めは自分たちで撮影していましたが、YOU MAY Castingさんなどプロに依頼し始めたのは、2024年からになります。
初めの頃の合同撮影会は、メーカーさんがそれぞれ自分たちで撮影して画像をアップしていくような形でしたが、やはり素人が作ると満足いくものにならないと感じていました。メーカーさんから「靴をよく見せるために、モデルさんが履いた写真が欲しい」という要望もあって、モデルさんが必要になった際に、キャスティング会社にお願いすることになりました。
プロに依頼するのが初めてだったので、手始めにインターネットで検索して複数のキャスティング会社に相談したのですが、やはり合同撮影会というところが最大の難点でした。一つのブランドに対してのコンセプトや見せ方といった相談にはどの会社さんも乗ってくれるのですが、複数のブランドをかき集めて作る今回の企画は、撮影の時間配分や連絡系統もかなり大変で、前例もあまりなく「難しいです」と言われてしまうことが多かったです。
その中で、YOU MAY Castingさんは、大変な中でもこちらの要望にもできるだけ応えてくれようとしていて、まさにヒーローが現れた!という気持ちで、ぜひお力を借りたいと思いました。
はい、かなりありました。例えば靴下の色一つでもそうですし、靴が映える方法やポージング、“足で靴を表現する”というところは、自分たちが考えつかないような部分が多く、やはりプロの力が非常に大きいと思いました。こちらになかった発想を提案していただけて、満足のいくコンテンツを作り上げることができて本当に感謝しています。
実は、企画を始める前段階で、私たちとしてはプロのモデルを使ってプロのカメラマンが撮影するというのは、大きな違いがあるだろうと考えていました。ただ、正直なところ、今はスマートフォンもあるのでメーカーさんからは「自分たちで撮れます」みたいなことも言われていたんです。それでも、プロの力を借りることで皆さんのブランドへの意識を変えていただきたいという思いもあったので今回の企画に踏み切り、結果的に大きな違いを実感できたので、新しい合同撮影会を企画して本当に良かったと思っています。
どうしても“合同”の撮影会なので、前例がほとんどなかった中で、担当の木村さんと林さんには事前のヒアリングも丁寧に行っていただけて、こちらが多少ハードルの高いことをお願いしても、親身になって応えてくれて本当に感謝しています。
撮影当日も、一日あたり5〜6社の撮影をするので、靴など商品や人が目まぐるしく入れ替わる中、YOU MAY Castingさんがしっかりアテンドをしてくださいました。毎回新しいメーカーさんがいらっしゃる中で、都度丁寧に説明してくださり、全体にとても気を配ってくださいました。
撮影現場でも和気あいあいとしたアットホームな雰囲気作りをしていただき、笑いの絶えない現場を作り上げてくださったので、限られた時間内での撮影でしたが、おかげでストレスは感じませんでした。
スケジュール管理や時間配分については、数多くのメーカーさんが参加してくださる中で、連絡系統など複雑になって大変ではありましたが、そこはYOU MAY Castingさんがうまくサポートしてくださったので、本当に助かった点でもあります。
また、場所が離れているというのも、大変だったと感じた部分です。撮影場所はこの組合連合会がある東京だったので、関東のメーカーさんは直接足を運んで撮影に参加していただけましたが、奈良や大阪のメーカーさんはWebで繋いでオンライン撮影会を開催しました。Webカメラを使用してモデルさんの動きを映しながら、撮影した写真はその場で画面共有をして見ていただく、という風に進めていきましたが、どうしてもWebだけだと長時間の撮影に耐えられない現状がありました。とはいえ、来ている方の撮影時間を長めにして、Webの方は短めに、というわけにもいかないので、撮影時間が平等になるように、公平性を保つ部分なども大変に感じました。そういった部分も、YOU MAY Castingさんは上手に導いて、ケアしてくださったと思います。
プロによるポージングや靴の見せ方については、メーカーさんからもかなり勉強になったし、やっぱり自分たちではできないよね、いうお声をたくさんいただきました。革靴をメインで見せるため、人気タレントさんの起用などではなく、顔切り(被写体の顔を映さない手法)での撮影で、いわゆる手タレ・足タレさんの起用でしたが、微妙な動きを本当に上手に表現してくださいました。商品がより良く見えるための知恵を最大限に貸していただくことができたと、皆さん大変ご満足いただけたようです。
実は、2024年に初めてプロに依頼した合同撮影会を行ってみてから反響がとても大きくて、おかげさまで一気に大人気企画となりました。今では企画が決まってから100社くらいに募集をかけると一瞬にして枠が埋まってしまって、残念ながらお断りするメーカーさんも多くいるほどです。
プロの力を集結させた、完成度の高いコンテンツが大満足というのはもちろんですが、他にもそれぞれのメーカーさんにとってすごく良い刺激になったと思っています。プロに依頼することの価値を肌で感じてくださって、全体の意識の底上げにもなりましたし、合同撮影会後は、メーカーさんのECサイトやSNSも良い方向に変わったなと感じています。
私たちがこれから戦おうとしている海外のメーカーは完成度の高い写真がありますが、やはり自分たちで撮影したものとは全然クオリティが違います。今回の撮影会を通して、その違いを直に学べましたし、メーカーさんたちはそういった経験値が少ないことも多いので、非常にいい経験になったかと思います。
また、百貨店の方から「大きいサイネージに採用する」というお話があって、第三者に評価していただくことで改めてコンテンツの完成度の高さを自覚できました。こういう意識の違いや、プロの技を間近で体験できるというのは、ファッション業界の作り手としても重要だと思っています。
やはりプロに依頼することで、コンテンツの完成度の違いが如実にわかったという点です。メーカーさんは、せっかく技術が上がって素晴らしい商品を作ることができても、消費者に届けるための良い手段を持っていなかったので、そこをお手伝いしていただけたというのは、YOU MAY Castingさんにとても感謝しています。
これまでプロに依頼した合同撮影会を5回やっているのですが、実は一度、浮気をして他社さんに依頼した回がありました。ただ、終わってみると各メーカーの皆さんから「戻してほしい」「前の方が良かった」という声が多く、もう一度YOU MAY Castingさんにお願いしたという経緯があります。こちらの提案に対して、ただ全部受け入れるだけではなく、可能か・不可能かというのをしっかりと伝えてくれて話し合いをしてくださるので、今ではYOU MAY Castingさんに絶対的な信頼をしています。
合同撮影会については、今後も変化していく取り組みであってほしいと思っています。いくら良いコンテンツが作れたからといって同じことをやっていれば良いわけではなく、要素を変えていったり、私たち自身も変わっていかないといけないと思っています。
今回の合同撮影会を経て、自分たちでプロに依頼して撮影に挑戦するメーカーさんが出てきたり、それぞれに進化していると感じたので、私たちの取り組みがさらにこの業界の底上げ、メーカーさんの成長に役立ってほしいと思っています。
私たちはこれまでの取り組みに満足するだけでなく、さらに進化していきたいと考えていますが、そんな私たちの考えに柔軟に対応してくれるYOU MAY Castingさんは非常にありがたい存在だと感じています。これからさらにコンテンツのクオリティを上げていくにあたって、メーカーさんの意識の底上げもさらにしていきたいですが、今までの撮影よりももう一段階贅沢にしたり、設備を整えたり、そういった面でのアドバイスなどもYOU MAY Castingさんからいただけるとありがたいなと思っています。
全日本革靴工業協同組合連合会 様
https://www.zkkr.jp/事務所:〒111-0025 東京都台東区東浅草2-17-1 東都靴会館
設 立:平成3年3月25日
会 員:東都製靴工業協同組合
大阪靴メーカー協同組合
奈良靴産業協同組合
事 業:共同事務処理事業(革靴の関税割当の申請手続き等)
中堅技術者研修事業
皮革計量の適正化事業
調査事業(革靴生産実態調査等)
諸官庁、関係団体との協力事業
ユウメイキャスティング キャスティングディレクター。
アイドルやインフルエンサーなど、Z世代を中心としたマーケットのキャスティングに多く携わる。
広報・プレスの一面も持ち、多角的視点から企業や商品の広報活動やプロモーションの提案も得意とする。