こんにちは!キャスティングディレクターのきえです。
さて、キャスティング会社である私たちのもとには、日々このようなご相談が届きます。
「SNSでPR投稿をしてもらいたいけど、方法がわからない」
「インフルエンサーの◯◯さんに企業案件を依頼したいが、手順を教えて欲しい」
「企業案件が効果的とよく聞くが、実際のところいくらくらいかかる…?」
スマートフォンが普及しSNSを日常的に使うようになったことで、“企業案件”というワードを耳にする機会が急増しましたが、実際にやってみたくても方法や手順がわからない…と悩んでいる企業の方が多い印象です。
そこで今回は、気になる「企業案件」について、その実態やメリット・デメリット、金額の相場、成功させるためのポイントなどを解説したいと思います!後半では当社の成功事例と効果も一部ご紹介しますので、ぜひ企業案件を企画する上での参考にしてみてください。
なお、ここでは「インフルエンサー = 影響力のある人」として、SNSで活躍する方だけでなく、タレントなど芸能人のことも総称してインフルエンサーと表現します。
目次
そもそも企業案件とは、企業が世間への影響力の高いインフルエンサーに依頼し、SNS上で商品やサービスの宣伝を行ってもらうことをいいます。
一昔前は、企業が商品やサービスを宣伝する方法はテレビCMなどの広告が主流で、広告代理店などが仲介して行っていました。しかし、スマートフォンの普及に伴い、SNSの利用者も急増し、SNS上でのインフルエンサーも飽和状態と言えるくらい増加しています。企業案件のように、タレントだけでなくSNSで発信しているYouTuberなどが企業の宣伝を行う方法も、現在では主流といえるほど需要も供給も増加しています。
企業案件、と一口に言ってもその種類はいくつかに分かれます。案件の目的は企業によって差はありますが、基本的には商品や企業のPRを第一の目的としており、目的の部分は従来の広告と大きな違いはありません。
①コラボ・タイアップ型
企業がインフルエンサーと商品を共同開発したり、すでにある新商品をインフルエンサーに紹介してもらうものを指します。なお、タイアップとコラボは厳密には違うものとして扱いますが、詳しくは以下のコラムでご紹介しています。
Youtube業界が急成長するとともに、YouTuberや芸能人のYoutubeチャンネルと企業がコラボ企画をすることも多くなっていますが、今回はそんなYoutubeのコラボ依頼について、依頼をする方法やメリット、費用、注意するポイントをご紹介します。
②広告型
タレントなどインフルエンサーに、企業の広告に特定の期間、出演してもらうものを指します。テレビCMと似たような形態を想像すると、イメージしやすいかと思います。
③ギフティング(商品提供)型
企業が商品をあらかじめインフルエンサーに提供し、実際に使用&体験したインフルエンサー本人の評価や口コミとともに、商品について紹介するものをいいます。
④現地訪問型
インフルエンサー本人が実際に現地を訪れて、その土地や観光地おすすめのスポットを体験したり、地産地消のものを使った料理を食べたり…という体験型の案件です。自治体からのPR依頼などはこのパターンになることが多くなっています。
インフルエンサーの規模は大小さまざまですが、世間への影響力を持っているという共通点があります。企業はその影響力を借り、インフルエンサーを通して商品や自社のことを紹介してもらうことで、認知度が向上する効果が期待できます。また、フォロワーはインフルエンサーのファンであることも多いため、そのインフルエンサー自身が紹介しているものには自然とプラスのイメージを持ちやすくなります。結果として、企業に対するイメージもアップし、さらなるブランドイメージの確立に一役買ってくれることでしょう。
自分の好きなインフルエンサーが商品を紹介していることで、良い意味で“広告っぽさ”が薄れ、見ている人は自然と商品やサービスを受け入れてくれる効果も期待できるのもメリットの一つです。
テレビCMなど不特定多数に発信する広告とは違い、インフルエンサーによる企業案件は、ターゲット層をある程度絞れるという利点があります。というのも、SNS上でインフルエンサーのフォロワー層が把握できるため、10〜20代の若者世代向けの商品であればターゲット層のフォロワーが多いインフルエンサーに依頼することで、より効率的に商品のPRを行うことが可能になります。
このように、性別や年代などターゲット層をあらかじめ明確にしておくことで、効果的なマーケティングを行うことができます。
また、YoutubeやInstagramなどSNSによる企業案件の場合は、動画や投稿の視聴後に企業・商品のURLを貼っておくことで、自然と商品販売ページなどに誘導することができるため、オンライン販売をしている企業にとっては非常に相性が良く、単純な売り上げアップなどの効果も期待できます。
なおタレント起用がもたらすメリットについて詳しくは以下のコラムでご紹介しています。ぜひあわせて参考にしてみてください。
今回はタレントを企業広告・イベントに起用したいと考えている方に向けて、具体的な効果、タレント起用の際のポイントなどを詳しくお伝えします。タレントを起用により、CVRが4%から8%と2倍にも増加したという実例も!CMや広告/イベント制作はユウメイキャスティングにお任せください!
今やインフルエンサーは飽和状態ともいえるほど、増加し続けています。SNSのみで活動している人の数だけでも多いですが、今ではお笑い芸人や俳優、アーティストなどが自身の公式SNSアカウントを開設し発信していることも多く、特に新型コロナウイルスの流行によってその傾向は顕著になりました。
企業案件を依頼したい場合は、企業のイメージや理念とマッチしている人、ターゲット層とフォロワーが一致している人を探す必要があります。しかし、星の数ほどいるインフルエンサーの中から探すというのが、なかなか困難になっているのが現状です。
また、認知度向上のために複数のインフルエンサーに案件を依頼する企業もありますが、そうなった場合、企業の持つイメージにブレが出てしまう恐れもあります。というのも、インフルエンサーによって個性やカラーがあるので、複数のインフルエンサーが同じ商品をPRすると企業のイメージに一貫性が出なくなってしまう場合があるからです。イメージがブレてしまうだけならまだしも、同じ企業の案件のはずなのに内容に矛盾が発生してしまうと、最悪の場合、企業のイメージダウンに繋がりかねません。
企業のイメージとマッチしたインフルエンサーを探し当てて依頼することが、企業案件成功のポイントの一つともいえます。
インフルエンサーやタレントを企業案件に起用する際には、スキャンダルや炎上といった潜在的なリスクが伴います。一度炎上し、イメージがダウンするとなかなか回復するのが難しい現状があるため、リスクを回避するための対策は必要不可欠です。
リスクの回避策として、インフルエンサーを選ぶ段階で厳格な背景調査を行うことが重要です。具体的には、過去の投稿内容、公の場での行動、その他のメディアでの言動を確認し、過去の炎上の有無や、常習的に過激な発言をしていないかなどを徹底的に調べます。また、インフルエンサーとの契約時には、ブランドイメージを守るためのガイドラインを明確に設定し、合意を図ることもリスク回避策となります。
また、炎上やスキャンダルが発生した場合の対応計画を事前に準備しておくことも、重要なリスクマネジメントの一つです。炎上したら放置するのではなく、なるべく早く対策を講じることが、イメージダウンを防ぐ対策といえます。
さらに、インフルエンサーとの密接なコミュニケーションを維持し、プロジェクトの進行状況を常に把握しておくことも大切です。いざ問題が発生した際には、インフルエンサーと協力して解決にあたり、共に成長し改善する機会として捉えるべきです。
結局のところ、インフルエンサー起用におけるリスクを完全に避けることは不可能かもしれません。しかし、適切な準備と迅速な対応計画を通じて、影響を最小限に抑えることは可能です。正しい対応を取ることで、企業は信頼と評判を守りながら、インフルエンサーマーケティングのメリットを最大限に活用できます。
一般的にSNSによる企業案件は、「フォロワー単価」によって金額が決まります。フォロワー単価とは、フォロワー1人あたりの金額のことを指しますが、主なSNSの媒体ごとに分けると、以下のような相場感になります。
この表はあくまで相場であるため、例えばお笑い芸人などタレントがYoutubeチャンネルを開設している場合はもう少し金額が高くなることもあります。また、インフルエンサー自身が動画の撮影・編集まで全て行う場合は、上記の相場よりもさらに金額が高くなると考えて良いでしょう。
なお、フォロワー単価で金額が決まる以外にも、PR投稿の再生回数×◯円とする場合などもあります。どの基準で報酬を支払うかは、事前に決めておくと良いかと思います。
SNSにおけるインフルエンサー活用のポイントは以下のコラムでも詳しくご紹介しています。ぜひあわせて参考にしてみてください。
SNSによって“インフルエンサー”という存在が確立され、今やインフルエンサーマーケティングも需要が高まる一方です。今回は、インフルエンサーマーケティングの基礎知識やメリット・デメリット、そしてインフルエンサーにPR案件を依頼する際に注意ポイントなどをご紹介します!
企業案件を成功させるために重要なポイントの一つは、“オリエンシート”の存在です。
オリエンシートとは、プロジェクトの目標・ターゲットオーディエンスの特性・商品やサービスのセールスポイント・期待される成果などを詳細に記載した企画書のことをいいます。基本的には企業側が作成し、依頼者であるインフルエンサーに渡すことで、企業側の目標や意識が明確に伝わるツールになっています。
このシートを作成する過程で、企業とインフルエンサー同士が共通の理解を持ち、目標達成に向けて具体的な方針を定めていきます。また、最も伝えたいメッセージや、ターゲットオーディエンスの心に響く内容の方向性を確立させていきます。
オリエンシートを明確に作成することで、その後のコンテンツ制作に一貫性が生まれ、最終的に見ている人への訴求力が高い企業案件に作り上げることができます。
いかなる企業案件であっても、両者が密にコミュニケーションを取り、信頼関係を構築していくことが重要です。
企業案件は、テレビCM などの広告と違い、結局のところコンテンツ制作の段階においてはインフルエンサー任せになってしまう部分も多くあります。事前にしっかりとコミュニケーションを取ることで、企業側の意思がインフルエンサーに明確に伝わり、より訴求力の高い内容で撮影・制作してくれるはずです。前述したオリエンシートで企業側の意思や目標を伝えることはもちろんのこと、報酬や締め切りなど、契約を結ぶにおいて大切なポイントは、お互いが合意する必要があります。
こうしておくことで、プロジェクトの途中で誤解や不一致が生じるリスクを最小限に抑えることができますし、定期的なチェックや進捗報告を行って、企業案件が計画通りに進んでいるかを確認・調整を行うこともできます。
そして、一方的に意思を伝えるだけでなく、インフルエンサー側からの意見や提案を積極的に求めることで、パートナーシップをより強化し、効果的なコンテンツの制作を促進することが可能になります。
今回は、タレント起用を中心とした“プロモーションについて”を徹底的に解説していこうと思います。基本的なプロモーションの企画方法や使われるツール、そしてプロモーションを成功させる秘訣について、詳しくお伝えします。ぜひプロモーションの参考にしてみてください。
ここからは、キャスティング会社である私たちYOU MAY Castingによる、インフルエンサーを起用した企業案件の成功実績の一部をご紹介します。
チャンネル登録者はなんと200万人超え(※2024年2月現在)の大人気YouTuber、くれいじーまぐねっとのエアさんを起用した成功事例です。熱中症など暑さ対策で使用するファッション性クールリングのPRをInstagramで投稿して頂きました。投稿後はコメントで「かわいい」「おしゃれに見える」「すぐ買います!」など、主に女性から多くの反響がありました。
佐賀県武雄市からの依頼で、公営ギャンブル「武雄競輪場」の1ヶ月SNSプロモーションを行うにあたり、釣りYouTuberで人気の釣りよかでしょう。さんをキャスティング。動画の中では、実際に間近で競輪を見た感想や、初心者にもわかりやすいように競輪のルール解説などを詳しく紹介してくださいました。投稿からおよそ3ヶ月で再生回数は10万回を超え、「行ってみたいです!」など多くのコメントがつくなど、認知拡大に貢献した企業案件となりました。
旅行キャンペーンの一環としてJR東海様からのご依頼を頂き、2.5次元俳優として人気の阿部顕嵐さんをキャスティングした成功事例です。XとInstagramの2つの媒体で「ぜひ京都へ行って体感してほしい」とPR投稿して頂きました。阿部顕嵐さんは女性ファンが大多数ですが、「同じ場所を巡ります!」とコメントがあるなど、投稿を見て旅行に対して積極的になる方も多くいました。
愛犬のコロちゃんと過ごす日常の様子が人気のYouTuberタチバナさんが、REMO Tech社のAI導入自動追跡カメラ『OBSBOT Tail Air』を実際に体験した企業案件です。留守番中も愛犬のコロちゃんを追いかけて撮影してくれるカメラに感動しつつ、愛犬との思い出がさらに増えるなどとプラスイメージのコメントを残してくれ、動画の最後には商品ページへの導入がされていました。動画を見た人が購入意欲が上がっている状態で商品ページに誘導できるという効果的なコンテンツとなりました。
前述の成功事例にもあったように、私たちYOU MAY Castingは企業案件でのインフルエンサーのキャスティングも数多く行っています!星の数ほどいるインフルエンサーから、企業のイメージに合った人を探し当てるのはなかなか困難に感じますが、私たちのようなキャスティング会社であれば、インフルエンサー業界のことも熟知し、最新の情報を入手しているため、イメージにピッタリ合う方をご提案することが可能です!
インフルエンサー本人への交渉ももちろんのこと、studio15・UUUM・KETEL・3MINUTEなど、有名インフルエンサー事務所への交渉もお任せください。
引用:YOUMAY CASTING事業取引先事務所一例
また、キャスティング交渉以外にも、企画の段階から、投稿までのスケジュール管理、撮影がある場合は撮影スタッフなどの手配なども一括してお任せ頂けます!さらに、自社に映像制作部門があるため、撮影〜編集までも全てワンストップでご依頼頂くことも可能です。
企業案件を成功させ、認知度向上や売り上げアップなどを実現させたい場合は、ぜひプロである私たちにご相談ください!
◆企業案件とは
・企業案件…影響力の高いインフルエンサーに企業が依頼し、SNS上で商品やサービスの宣伝を行ってもらうこと
・企業案件の種類
①コラボ・タイアップ型
②広告型
③ギフティング(商品提供)型
④現地訪問型
◆インフルエンサーを企業案件に起用するメリット・デメリット
メリット①ブランドイメージ・認知度の向上
メリット②ターゲット市場へのリーチ拡大
デメリット①イメージのブレ、一貫性が損失してしまう場合がある
デメリット②スキャンダル・炎上リスクがある
◆企業案件の相場
基本的にはフォロワー単価で支払われることが多くなっています。主なSNS媒体ごとのフォロワー単価は、以下の通りです。
・Youtube:4〜5円
・Instagram:2〜3円
・X:2〜3円
・TikTok:3〜4円
なお、動画の撮影〜編集をインフルエンサー自身が行う場合や、依頼する相手がテレビでも活躍しているタレントの場合などは、相場より金額が高くなる傾向があります。
◆企業案件の管理と成功へのポイント
・ターゲットオーディエンスに響くコンテンツの作成…ポイントはオリエンシート!
・パートナーシップ構築のためのコミュニケーション
タレントを含めたインフルエンサーに企業案件を依頼したい時におすすめの方法は、「キャスティング会社に依頼すること」です!もちろん、インフルエンサー本人に直接依頼したり、事務所に交渉することも可能ではありますが、基本的に多忙なインフルエンサーはなかなか連絡が取れないことがあるのも事実です。しかし、私たちのようなキャスティング会社を通すことで、スムーズな交渉が可能になります!というのも、私たちは数多くの芸能事務所やインフルエンサー所属事務所などとの信頼関係をすでに築いており、話を通しやすいからです。
キャスティング会社、と聞くとタレントなど出演交渉のみ行っているイメージの方もいますが、決してそうではありません!需要の拡大に合わせて私たちもインフルエンサーへの交渉も行っており、前述したように数多くの成功実績があります。
企業案件を依頼したいインフルエンサーを特定していなくても、私たちが事前にしっかりとヒアリングし、企業のイメージにピッタリ合ったインフルエンサーを提案できます!
まずはどんな些細なことからでも、お気軽にお問い合わせください。
Q. どのインフルエンサーを使いたいなど決まっていないのですが大丈夫ですか?
A. はい、大丈夫です。ヒアリング後に貴社ターゲットにアプローチできるインフルエンサーをご提案させていただきます。
Q. SNS PRは、TikTokも対応可能ですか?
A. 可能です。X、Instagram、TikTok、Facebook、YouTubeなどどんなSNSツールでのPRもお任せください。
Q. PR投稿後の効果測定まで行ってもらえますか?
A. はい、弊社YOU MAY Castingではお客様のご希望がございましたら行わさせていただきます。
Q. インフルエンサーの男女比やリーチ数が見えるような提案をもらうことは可能ですか?
A. 可能です。弊社YOU MAY Castingが契約をしているツールを使いインフルエンサー様のフォロワー男女比率やエンゲージメント数(総投稿に対しての平均いいね数)をご提案資料に添えてご提案をさせていただきます。
Q. 投稿して欲しい内容やハッシュタグなど、指定することはできますか?
A. 可能です。お客様の販促・マーケティング計画に則り、ご指定頂いた内容且つ、イメージ通りの撮影までお客様へのヒアリングの上、ご提案を行います。