こんにちは、デザイナーのイブです!
近年、コロナ禍によるおうち時間の増加や、Amazon Prime VideoやNetflixなどの配信サービスの普及が相まって普段アニメを見ないという一般の層にもアニメがより身近なものとなり、大ヒット作や話題の新作が次々と誕生し続けています。
そんなアニメを語る上で欠かせない大きな存在なのが声優さんの存在です。
今回の記事では気になる声優業界の基本的な仕組みや収入の面、さらにそんな今注目度の高い声優さんを起用して広告を制作したりイベントなどに呼んだりするには一体どうしたらいいのか?というキャスティングの仕方、起用した場合のギャラ相場までお伝えしていきたいと思いますので、声優業界に興味のある方はぜひご一読ください!
目次
俳優やタレントではなく声優を起用する事には一体どんなメリットがあるのでしょうか?まとめてみました。
プロの声優は独特のキャラクターや雰囲気を表現する力と、さまざまなプロジェクトに携わってきた経験があります。
また、バリエーション豊かな声質とクライアントからのフィードバックへの速やかな修正対応力にも優れており、多様なキャラクターを生み出すことを可能としています。独自の解釈やアイデアを盛り込んだ豊かな表現力と感情表現は、プロジェクトのクオリティを向上させるでしょう。
アニメを見る層が以前よりも格段に広がりを見せているここ数年では声優も老若男女問わず幅広い世代からの支持を受けるようになり、ライトな層からコアなファンまで広い認知層をカバーしています。
また、アニメコンテンツ、ひいては声優のファンはコンテンツに対して熱量が高く、CD、DVD、雑誌やグッズなどを積極的に集める購買力の高いファンが多いのが特徴的です。
声優を広告などに起用した場合その購買力の高さを生かして売り上げを伸ばすことが望めます。
今や声優本人がTwitterやInstagram、YouTubeなどのSNSを運用するのは珍しいことでは無くなった近年では、数百万人以上のフォロワーを抱える声優なども数多く存在しています。
特に声優ファンにはTwitterを活用して情報収集する人が多く、なおかつとても拡散力のある媒体なので一度話題に火がつくとどんどん拡散されていきプロモーションの宣伝効果が期待出来ます。
俳優やモデルの所属する事務所とはまた違う独自のルールが存在している声優業の世界。こちらではどのような制度で、またどんな条件でギャラ相場が決まるのかをご説明していきます。
声優の仕事のうち、アニメと海外映画の吹き替えにおいては日本俳優連合(日俳連)によって設定されたランク制度に従って収入が変動します。
ランクは基本的に経験年数と共に上がる仕組みになっているので、必ずしもランクが実力の評価と比例するというわけではありません。
声優事務所に入所するためのオーディションに合格すると、「預かり所属」と呼ばれる見習い期間のジュニアランクからのスタートとなり、作品1本につき15,000円の報酬となります。
ジュニアランクを3年以上経験するとランカーへとランクアップすることができます。ランカーは出演している作品の尺30分につき報酬をもらうことが可能で、最低額は15,000円から最高額の45,000円まで、1,000円単位で内容に応じて上がっていきます。
上記のようなランク制度は、日本俳優連合(日俳連)に加盟している事務所でのみ適用される制度となっています。
日俳連に加盟していないプロダクションに所属している場合やプロダクションに所属せずに個々に活動するフリーランスの声優にはこのランク制度が適用されず、プロダクション独自の給与体系や依頼主から提示された報酬に従う、もしくは自分で交渉して金額を上げることも可能です。
最近では日俳連に加盟していない声優事務所やフリーランスとして独立して活動している声優の数は増加している傾向にあります。声優業界での働き方にも選択肢が増え、その人に合った活動方法が選べるようになった時代なんですね。
連合に加盟していない事務所や、フリーランスとして活動している声優、またランク制度が適応されないアニメや吹き替えの仕事以外の場合のギャラ相場は上記の限りではありません。
声優の仕事は多岐に渡るので一概に相場を定めるのは難しいですが、一般的に次のような要素を加味して算出されています。
1.経験・実績
2.役割や作品の規模
3.収録時間やセッション数
やはり新人声優と人気声優では引き合いが違いますので、相場観は大きく変わってくると言えます。
大きな規模の作品に出演、さらにはメインの役割を担うとなるとそれだけ経験・実績を積まなければならないのでそれを裏付ける実力というのがとても大事な世界になっています。
声優の収入事情を見聞きする機会というのは中々ないですよね。次では声優の収入について掘り下げていきたいと思います。
声優の平均月額給料を年代別でそれぞれ比べてみると、20代で約12万円、30代で約17万円、40代で約22万円だと言われています。
月収額だけを見て単純に計算すると、声優の給料と年収は少ないと思いますよね。ですが、この数字の背景には声優の数の多さと数千円〜数千万円という年収のばらつきが原因としてあります。
基本的にプロダクションに所属している声優の給料は歩合制となっています。
所属するプロダクションによっては固定給で支払われる場合もありますが、声優の多くは歩合制のプロダクションに所属しており、正社員や契約社員といった雇用形態ではなく個人事業主としての所属になります。固定給のように毎月安定した額が支給されるのではなく、ボーナスなどもないので収入は実力と仕事の量次第となり、月収が偏りやすい傾向にあるのです。
とくに新人のうちは上記のように仕事の本数が少ない、月収にばらつきがあるなどの理由から、アルバイトや副業をして生活費をまかなっている声優も少なくありません。
中には声を使った副業を活用することで実績や収入を増やしつつスキルアップを狙うアマチュア声優もいるようです。
声優の収入は実力と仕事の本数が大きく関わるため、声優の仕事のみで生活することができるようになるにはいかに実力をつけるかが重要となってきます。
一昔前までは声優といえば裏方を担うようなイメージでしたが、今や声優の顔出しは当たり前になり、歌唱やダンス・更にはお芝居などにも積極的に活動の幅を広げており、『声優のアイドル化』が進んでアニメ業界の盛り上がりと共に声優業界も急激に拡大しています。
需要が増えた分声優が活躍する場も増えていますが、それだけライバルが多く存在している競争の激しい業界であるとも言えるでしょう。
これからは「声の仕事以外」もこなせるタレント声優が声優を目指す人達の目標となりそうです。
声のお仕事以外にもさまざまな仕事を引き受けている声優。どんな仕事があるのか見てみましょう。
例えば結婚式やパーティーなど、小規模なものを含めると声優は様々な種類のイベントに顔を出しています。
近年、トークイベントや音楽イベントなどの場面で司会進行も務める声優が徐々に増えています。
滑舌や発音などの基本的な発声スキル、場の空気を読む力、巧みなトーク力が求められる司会進行の仕事は声優には打ってつけです。
また、各種イベントへゲストとして出演しライブパフォーマンスを行なったり、声優が1人〜複数出演し特定のテーマを語るトークショーや出演作品の舞台挨拶・完成披露会など、声優が顔出しで参加するようなイベントが数多く開催されています。
広告やCMなどのプロモーションになると、ギャラ相場はタレントやモデルとさほど変わりません。
Web上の広告、雑誌などの静止画でのプロモーションで数十万円ほど、動画媒体のコンテンツのプロモーションは新人声優であっても数百万円ほどの相場となっています。
ナレーションのお仕事にはギャラの上限が決まっておらず、テレビ番組の声の収録だと新人声優でも30,000円から10万ほどが相場、コマーシャルになると100万円ほどのギャラ相場と言われています。
一方のラジオ番組の出演は、アニメやゲームのプロモーションとしてだったりファンへのサービスとして利用されるからかテレビほどのギャラはありませんが、ラジオには独自の需要があるため知名度アップや新たなファンの獲得につながるので声優にとってはいいチャンスの場となっているようです。
アニメの仕事は、先述で紹介したランクによって報酬が決まります。1本15,000円〜最高で45,000円となっていますが、日本俳優連合に加盟していない事務所に所属の場合やフリーランスで活動している場合などはこのランク制度は適応されず、交渉次第でこれ以上の報酬を望める場合もあります。
一方のゲームのお仕事は、一般的に1文字あたりの金額で計算されることが多いようです。
新人の場合1ワードにつき30円ほど、実績の豊富な声優だと1ワードで200円ほどが相場と言われています。
今ゲームアプリ人気の勢いは留まることを知らないので、キャラクターの魅力を引き出す声優の存在はとても重宝されています。
同じ仕事内容でもその声優の知名度や実績の高さにより単価が異なっているため、どの声優に依頼するかでも掛かる費用に差があります。
広告契約において声優は顔出し無しが基本となっているため、顔出しありの出演の場合は通常のナレーションのギャラ相場にプラス100万円程度を想定するようなイメージになりますが、それを踏まえた上でも声優起用にかかる費用が他のタレントや俳優と比べるとかなり低い事が見てとれます。
声優のキャスティング費用はその現場や内容によってかなり差があります。また、新人と売れっ子でも相場が変わってきますが知名度や実績の数などによるキャスティング費用の目安は公にされていないため、声優のキャスティングを検討中の場合は見積もりを取る事がおすすめです。
声優に依頼できる仕事には多くの種類があり、その都度相手に応じた方法で依頼を行います。また、支払われるギャラは様々な要素によって決まり、直接の金額交渉が必要となる場合もあります。もし起用を検討中の場合は複数見積もりを取るなどで依頼したい仕事の内容や予算に応じて適した声優を探すのが良いでしょう。
では実際に声優を起用して広告制作をしたい、となった場合に気をつけなければいけない点はどのようなものでしょうか。
プロの声優は常時多くのプロジェクトやイベントに関与していることが考えられるため、スケジュールが埋まりやすく調整が難しいことがあります。さらに広告制作の現場では他の出演者やスタッフ、制作チームなどのスケジュールも考慮して調整する必要があります。
また、クライアントからのフィードバックや変更要望があった際に迅速に声優さんとスタッフのスケジュールを調整し、修正や追加収録を行うことが求められます。
スケジュール調整がうまくいくことで、プロジェクトがスムーズに進行し、クオリティの高い制作を実現する事ができるでしょう。
どんな制作の現場でも言える事ですが、依頼内容と共通言語で分かりやすく伝えることはとても重要です。
クリエイティブディレクションが明確であると声優さんは演技や表現の方向性を理解しやすくなり、無駄な手戻りや修正が減って制作が効率的に進むことが期待できます。
事前にしっかり方向性の擦り合わせをすることで制作チーム全体のコミュニケーションも円滑になり、クライアントの期待やニーズを正確に把握してそれに応える作品を制作することが可能になります。
作品の著作権や使用権、タレント料など、権利関係や報酬についての認識を事前にしっかりと共有し契約内容を明確にすることで、両者の期待値を揃え、スムーズな制作が可能になります。
契約内容には納期や仕様、またキャンセルや変更に関する条項も含まれることがあり、それらを把握する事で不測の事態に備えてリスクを回避・軽減することができます。
双方が納得できる形で合意することで円滑な制作進行や信頼関係の構築につながりますので、契約内容はあらかじめしっかりと確認することが大事です。
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声優を起用したいとなった際、所属事務所に依頼するという方法が一番多く取られています。
この場合は声優に支払われるギャラも事務所やプロダクションの規模、報酬体系などに応じて金額が決められる事がほとんどです。
既に起用したい声優が決まっている場合はその声優が所属している事務所に直接声をかけるのが方がよいでしょう。
ですが、事務所やプロダクションに所属している声優に仕事を依頼したい場合、所属事務所・プロダクションのマネージャーや担当者が問い合わせ窓口となりますが、場合によっては個人からの依頼やお付き合いのない企業からだと断られてしまうケースもあります。
企業と声優事務所の間のやりとりが円滑になるよう取り持ってくれるキャスティング会社を利用して声優に仕事を依頼する手もあります。
キャスティング会社を通じた依頼であれば声優の事務所・プロダクションの方としても何か問題が発生した際に責任問題を明確にしやすく、安心して依頼する事ができます。
キャスティング会社は人材を扱うプロなので、提案から契約までをスムーズに進行できるだけでなく、必要書類の処理などもプロ目線で対応してくれるのが強みです。
ココナラやクラウドワークスといったクラウドソーシングサービスを利用した依頼方法もあります。
クラウドソーシングサービスとは、登録済みの仕事を募集中の人の中から適した人材を探して仕事を依頼できるサービスです。
中には音声関連に特化した仕事を受発注することができるクラウドソーシングサービスなどもあり、そのプラットフォームにより特徴はありますが、気軽にサイト内でメッセージを送り声優に直接依頼交渉ができるのが強みです。
ただクラウドソーシングサイトは制約があまりない分リスクが伴う可能性があるということを理解した上で利用しましょう。
今回は今盛り上がりを見せている声優業界のギャラ相場や収入、そして起用するメリットやその費用などをお伝えしてきました。
一般的な芸能人などのタレントを起用する場合と比べると少々条件が複雑になりがちですので、声優に仕事を依頼する場合は計画をしっかり立てる事がポイントです。
声優の起用を検討中だけど、なんだか難しそうだな…。なんてお悩みの方はぜひ「YOU MAY Casting」にお任せください!
YOU MAY Castingは広告やイベントなどの出演者やその周辺業務を一括で依頼できるキャスティングエージェンシーです。
全国各地、有名人が所属するさまざまな事務所やプロダクションと厚いリレーションを持っているため、扱えないジャンルはありません。
また、制作部門との連携により出演するキャストのみならずカメラマンやヘアメイク、スタジオなどの一括手配も可能です。
ご利用シーン(出演媒体)に合わせて料金を確認していただける他、ご要望に合わせたプランなどをご利用される皆さんにとってわかりやすくご提案しています。
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これまで声優業界の裏側や出演依頼の方法までをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
他のタレントよりも比較的低コストでの起用が可能で、また影響力が非常に大きいので高いプロモーション効果が期待できる今注目の声優。
ぜひこの機会に自社のプロモーションやイベントの出演に声優のキャスティングをお考えになってみてはいかがでしょうか?
私たちYOU MAY Castingも皆様からのご相談をお待ちしております!
また、以下の記事では声優をキャスティングすることのメリットについても解説しています。「声優さんに興味があるけれど、どのようなメリットがあるのか知りたい!」という方はこちらの記事も合わせて読んでみてくださいね。
日本の誇るべき文化の一つ、アニメ。アニメ業界の成長と需要の増加に伴い、“声優”という職業も大きな変化を遂げています。今回は”声優”という職業について深掘りし、声優キャスティングの方法や費用、メリットなどをご紹介します。声優起用を検討の企業必見です!
Q. 提案いただける声優のリストがほしいのですが。
A. 弊社YOU MAY CastingではまずZoom等にて簡単にお打ち合わせをさせていただき、ご希望の条件をヒアリングいたします。その後条件に合った声優等を、弊社独自の提案資料にまとめご共有いたします。案件内容や出演の諸条件によって、契約料や出演料は事務所ごとに異なりますので都度お問合せいただけますと幸いです。
Q. 契約料以外に発生する費用は何ですか?
A. タレントの契約料にはほとんどの場合初回の撮影料が込になっていますが、カメラマンやヘアメイク、スタイリストなどクリエイターの金額、スタジオの金額などが発生します。タレントによって専属のヘアメイク、スタイリストが指定になる場合があります。また、都内以外での撮影時は別途交通費がかかる場合があります。 上記のような契約料以外にかかる費用に関しては、ご契約前に予めお伝えいたしますのでご安心ください。
Q. WEB制作(LPなど)も一緒にお願いしたい。できれば展示会のPOPなどの制作も…
A. 可能です。弊社YOU MAY Castingは、自社に制作事業部ももっておりますので、CM制作・HP/LP制作・交通広告制作・SNS広告制作・POP制作・PRイベント制作、など全ての範囲を一括してお任せいただけます。 制作実績例はこちら:https://youmaycasting.com/other/creative/
Q. イベントのキャスティングを依頼したいのですが、全国どこでも可能ですか?
A. 可能です。出演費用の他、別途交通費等の経費が発生します。
YOU MAY Casting専属グラフィックデザイナー。
大手モデルエージェンシーのデザイン部門にてデザイナーに従事後独立。現在はモデル・芸能業界にてグラフィックを中心としたデザイン全般を手がける他、飲食業界・スイーツ業界にてロゴやパッケージ、WEBなどその範囲は多岐に渡る。
高級ブランドからサブカルまで、さまざまなタイプの提案を得意とする。