こんにちは、キャスティングディレクターの杏奈です。
今回は「タレント」「芸能人」を広告に起用(キャスティング)する際の流れと費用、そしてその効果をわかりやすく説明してみたいと思います。
弊社YOU MAY Castingは、はじめてタレント起用を検討されるお客様からも多くお問い合わせをいただきます。
「タレントはCMに使わないとしても数千万円かかってしまうの?」
「タレントに広告に出てもらうにはどうしたらいいの?」
「タレントを広告に使うとそれなりの効果がある…?」
「契約金の他に、費用としては何がかかるの?」
など、タレントを広告に起用する際にご質問いただくことを軸にお話しさせていただこうと思います。何から始めて良いかわからない、何を決めてにしてタレントを広告に使えば良いかわからない、そんな時はぜひ一読ください!
目次
まずこれ、この「効果」ではないでしょうか。
何百万何千万かかることはなんとなく知っているけれど、結局その効果ってどうなの?が気になるところかと思います。
結論から言うと、効果やメリットは絶対的にあります。
効果と一言に言ってもその効果は売上向上だけに留まりません。タレントを広告に起用することで、さまざまな間接的効果が結局のところ、その企業やブランドの“価値”を底上げすることにつながります。
競合他社の動きはどこの企業も意識しているもの。
価格や機能性、デザイン性など商品やサービス自体のマーケティングはもちろんのこと、どんな広告戦略を謳っているのか、その点も気にされている担当者が多いのではないでしょうか。
そこで考えたいのが「タレントの広告起用」です。
タレントを使って広告を打つことで、その企業・商品ならではのイメージ戦力が見込めますし、タレント自身が持つ強みに便乗することができます。“この企業といえばあのタレントのあれだよね”、といったように、タレントを広告起用することで、「信憑性」「信頼性」「独自性」などその企業やブランドの価値を向上させることにつながります。
広告が消費者に与えるインパクトは大きく、商品改良やリニューアルなど、企業やブランドが一大イメージチェンジを図る際にも、タレント起用は大きく貢献します。
昨今、WEBなどでの広告や集客が主流となってきました。
ネットがなかった時代は広告=TVCMや街頭ポスター、などとりあえず人の目につかせることが重要でした。印象づけることで購買意欲につなげる、ということになると思いますが、今や主流はWEB広告。ポチッと押してそのまま購入!という直接的効果が見込めるのです。
そこで断然効果的なのか「タレントの広告起用」ということになります。
ある企業ではタレントを起用したことにより、リスティング経由のCVR(コンバージョンレイト=実際に購入まで至った実績値)が4%から8%と、2倍にも増加したという実例があります。これは、タレントを起用することで、そのタレントのファン層を取り入れられたことと、タレントのイメージがそのまま企業のイメージにつながり、その企業自体の信頼性を高くしたことなどが要因となったと考えられます。
前述のまとめのようなことですが、タレントを広告に起用することでその企業やブランドの「認知度」は間違いなく向上します。
ではなぜ「認知度」が向上すると良いのか。それは、「知っているということが→安心を生み→安心感が信頼を生む→信頼感は購入意欲に直結する」からです。
これは零細企業・中小企業がタレントを起用する際に、一番効果を生む点だと思います。2)で述べた、WEBが主流の今だからこそ重要な点です。より多くのターゲットに認知を拡大できる今の時代、タレントを起用することがより興味を持ってもらうことにつながります。世の中の人に、消費者に知ってもらう、ということが最終的に前向きな判断を導くのです。
では実際にどのようにしてタレントを広告起用すれば良いのでしょうか?
実際の問い合わせに至るまでの道筋として社内で考えるべきことを軸に、ここでは大きく5つの流れにまとめてみました。
タレントを広告起用する際の一番の懸念点はこの「費用」かと思います。この費用に関して、お問い合わせも一番多くいただきます。
実際のところ、タレントや芸能人の出演費用/ギャランティは以下の通りです。
上記の図にある通り、大御所の芸能人、旬のタレントは数千万円になる場合がほとんどです。
そもそもこの金額は1年間の広告全般(TVCMやWEBなど全ての媒体)に出演した際の契約金額になるので、出演期間を短くしたり、出演媒体を少なくしたりすることで予算を抑えることが可能です。
企業における広告予算配分はそれぞれかと思いますが、どのくらいの予算をかけられるのかを第一に検討することで、スムーズに進めることができます。
どの企業担当者さんもしていることかと思いますが「ライバルである企業やブランド、商品がどんな広告戦略をしているか」、徹底的に調べることが重要です。
調べた上でターゲットをずらしていくのか、敢えて同じ路線で勝負していくのか…そしてそのターゲットにはどんな媒体が効果的か、すべては敵を知ること方始まります。
弊社がタレントキャスティングをお手伝いさせていただいたメーカー様も、あえてターゲットを変えて、これまで企業が挑戦してこなかった「ママ層」を狙い「ママタレント」を起用することで、絶大な広告効果を発揮した、という例があります。
「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」という言葉がありますが、タレントの広告起用を機に、改めて競合他社を調査するのも良いかもしれません。
意外と見落としがちな点が、タレント起用の「目的」です。
企業やブランドがどのステータスにいるのかがまず重要ですが、タレントを起用することで「何を達成させたいか」をはっきりと明確にする必要があります。
まずは認知度を上げたい、のか、売上に直結させたい、のか、イメージチェンジを図りたい、のか…。この目的で選ばれるタレントも変わってきます。
上記図は一例ですが、タレント・芸能人のジャンルやカテゴリによっても、得られる効果や期待できることは変わってきます。
お問い合わせをいただく際にも“とにかく知名度が高い人”という表現をされる企業様も多いのですが、実際に“なぜ知名度が高い必要があるのか”“知名度が高い=どんな効果が期待しているのか”を伺ってみると、はっきりとした答えが準備できていない場合があります。
もちろん、どんなジャンルであっても知名度が高いに越したことはないのですが、わたしたちがこの「目的」の共有を大切にするのは、最終的に「タレントを使ってよかった」とお客様に思っていただくためでもあります。
わたしたちは日々企業に最適最高なキャスティング(及び広告制作)を心がけていますが、この目的共有を密にすることで、満足度の高い結果につなげることができているように思います。
四番目に来てやっと、、という感じでしょうか。
そうなんです。実際に“どんなタレント”かを検討する際には上記①〜③の3つを先に検討していただくことおすすめします。
やはりどうしても先にこのイメージが先行しがちですが、実は最終的に決断する上で「なぜそのタレントなのか」「そのタレントを広告に起用することでどんな変化を期待をするのか」というところに必ず戻ってきます。
というよりも、この「なぜ」「どうして」がはっきりしていない場合は、結局タレント起用に至らない例を多く見ます。
タレントを広告に起用することは簡単なことではないと思います。予算はもちろんのこと、社のイメージも関わってきますし、担当者の想いだけでは叶わないことも多くあるでしょう。上司の決済や社長の決断を促すためには、前述の3つを事前に共有し、承諾を得ることが近道でもあります。
しかし、「出演してほしいタレントってよくわからない」という方もいらっしゃるかもしれません。
そんな時に選択肢の一つとしてご提案させていただくのが「高学歴」だったり「賢い」イメージのある芸能人です。
以下の記事では、高学歴賢い芸能人ランキングをご紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。
今回は「賢いイメージのある芸能人」「高学歴の芸能人」にフォーカスを当て、広告やイベントに起用するとどのようなメリットがあるのか、また、キャスティング会社が選ぶ「賢いイメージ」の芸能人ランキングをご紹介。タレントキャスティングのポイントもご紹介します、ぜひご一読ください!
わたしたちキャスティング会社は、事前にヒアリングを重ね、その企業やブランドにより最適なタレントや芸能人をご紹介しています。
懸念点は多くあるかと思いますが、一緒に検討させていただきます、まずはお気軽にご相談ください。
さて、出演してほしいタレントがイメージできたところで「実際に問い合わせ」となります。
今の時代はWEBでそのタレントがどこの事務所に所属しているのかを簡単に調べることができるので、直接問い合わせしてみることも可能です。
ただ、実際に進めていく中で下記の事項の解決と実施が必要となります。
<契約成立までの事項>
・契約条件の擦り合わせ(期間、媒体、競合排他の有無など)
・出演条件の擦り合わせ(契約条件とは違い、どんな内容どんなイメージかなど)
・契約金額の交渉(金額の中に何が含まれるかなど)
・撮影内容の擦り合わせ(撮影イメージの共有など)
・クリエイターのキャスティング(カメラマン、スタイリスト、ヘアメイク、音響など)
・撮影の実施(スタジオ手配、絵コンテ作成、香盤表作成など)
・契約書の準備&締結(事務所ごとタレントごとに準備)
…と、これは一部ですが契約成立まででもやることはたくさんあります。
担当者個人でこなすには少しハードルが高い印象です。
そこで、私たち「キャスティング会社」が存在しています。
これまでの①〜④を一緒に考え一緒に乗り越えていくことはもちろん、わたしたちはこの「⑤事務所からタレントを出してもらい契約する」ことを得意としておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
わたしたちキャスティング会社がこっそり教える注意点、これは必見です笑
契約成立までの事項として、
・出演条件の擦り合わせ(契約条件とは違い、どんな内容どんなイメージかなど)
・クリエイターのキャスティング(カメラマン、スタイリスト、ヘアメイク、音響など)
を挙げさせていただきましたが、このあたりが注意点になるかと思います。
契約条件とは違い、どんな内容の広告出演なのか、どんなイメージの出演となるのか、その交渉が必ず必要です。
知名度の高いタレントさんであればあるほど、この出演条件に関してはシビアに判断されます。絵コンテは契約後、、と思うかもしれませんが、絵コンテや企画書がないと出演判断をしてもらえない場合が多くあります。出演条件がそのタレントのブランディングに合うものかどうか、事務所が窓口となり判断しているというわけです。
動画であっても写真のみであっても、カメラマンさんの他にスタイリストさんやヘアメイクさんの手配が必須です。
撮影の多くはタレント指名のクリエイターさんを起用する流れなので、このクリエイターにかかる費用を予め確保しておく必要があります。
クリエイターのキャスティング費用のほか、照明器具や音響器具の費用、スタジオの費用など撮影にまつわる予算は、事前に確認しておくと良いでしょう。
脅かすようなことを書いてきてしまったかもしれないのですが、タレントを広告に起用する際の現実になります。
なんだか難しい、、と思われるかもしれないのですが、だからこそわたしたち「キャスティング会社」があります。
キャスティング会社って、結局タレントを手配するだけでしょう?そう思われるかもしれません。実際のところ「その通り」なのですが、実は“タレントを広告出演したもらう”ためには、さまざまなコツとルールがあり一つひとつのハードルを一緒に超えるためにわたしたちキャスティング会社が存在しています。
キャスティング会社を利用することは、タレントを広告起用する際に起こるさまざまなこと、それに係る人件費やリスクを検討する上で、コストパフォーマンスが良い方法でもありますので、ぜひ一度お気軽にご相談いただければと思います。
わたしたちYOU MAY Castingは出演可能なタレント提案まで「無料」で行っています。実際に“このタレントが良い!”となって発注いただくまでは、営業行為として行わせていただいています。
何からして良いかわからない、どれだけお金がかかるのか不安ばっかり、という場合にはぜひ一度お問合せしてみてください。不安を一緒に解消させていただきます。
わたしたちYOU MAY Castingタレント広告起用の実績一部をご紹介します。
(引用:当社実績「LaBella株式会社様」)
ファッション性マスク商品「CICIBELLA」公式イメージキャラクターのご依頼で、ブランド初のタレント起用をお手伝いさせていただきました。全国5,000を超えるドラッグストアを中心としたブランドプロモーションで、多岐にわたる販促活動に貢献できました。
(引用:当社実績「株式会社セレクト様」)
アパレルブランド「marvelous by Pierrot」の年間キャンペーン広告のご依頼。 初めてのタレント・芸能人起用を試み、ブランドイメージに合う候補者の中から約半年間をかけて、撮影まで実施いたしました。 SNSや実店舗のプロモーションも含む契約・撮影では、ブランドの広告塔として多くの媒体に登場しました。
(引用:当社実績「Microsoft様」)
新大学生に向けた「Microsoft Surface」プロモーションCMのキャスティング。 WEBを中心に、SNSや大学館内でも放映された映像は、各所で広く取り上げられました。
(引用:当社実績「株式会社ママコスメ」)
スキンケアブランドの新規施策の一部として、文化人・専門家のキャスティングを担当しました。テレビ番組に多数出演し、素敵な女性の印象論を説く重田みゆきさんLP(ランディングページ)やSNSに出演頂き、ブランドイメージの一翼を担っていただきました。
こんな面倒な手順を踏まなくても、「サブスク系タレント広告起用サービス」があるじゃないか!というお声が聞こえてきましたので、ここではこの「サブスク系タレント広告起用サービス」のメリットデメリットを少しだけまとめます。
▼「サブスク系タレント広告起用サービス」について詳しく知りたい方はこちら
【キャステイング保存版!】タレントを安く簡単に広告起用できるサービス5選
・とにかくわかりやすい
・コストが抑えられる
・面倒な契約ごとも必要ない
大きくこの3点かと思います。たしかに既存のタレントの写真を使えること、そして金額も一律(※違う場合もあります)であることはわかりやすく、初めてタレントを使う企業にも手が出しやすいサービスであることは間違いありません。HPやLPのTOPにだけ1枚写真が使えれば良い、Instagram広告だけに1枚使えれば良い、といったように使う範囲がごく限られている場合におすすめかと思います。
・なんだかんだ使える範囲/制限が狭い
・オリジナリティに欠ける
・他の企業と同じ写真が被ってしまう
既存の写真であるが故にオリジナリティに欠けてしまうことは否めなく、独自に撮影を行なった広告に比べると、広告として企業の情熱が伝わりにくい部分もあるかもしれません。
使える範囲は多岐に渡るものの、実際に使おうとした際に制限があることを知らず思うように使えなかった、という声もあるようですが、これは事前にしっかりと確認することで回避できそうです。
いかがでしたでしょうか?
タレントを広告に起用する際の効果と流れ、費用についてをお伝えしました。
タレントの起用を初めてされる場合でも、小さな疑問や不安を一緒に解決させていただければと思います!
制作事業部も兼ね備えるわたしたちYOU MAY Castingでは、キャスティングはもちろんのこと、広告制作やデザイン、動画制作、広告枠の買い付けなどすべてワンストップでご相談が可能です。ぜひお気軽にお問合せください。
タレントのキャスティングはYOU MAY Castingに相談!
Q. 提案いただけるタレントのリストがほしいのですが。
A. 弊社YOU MAY CastingではまずZoom等にて簡単にお打ち合わせをさせていただき、ご希望の条件をヒアリングいたします。その後条件に合ったタレント等を、弊社独自の提案資料にまとめご共有いたします。案件内容や出演の諸条件によって、契約料や出演料は事務所ごとに異なりますので都度お問合せいただけますと幸いです。
Q. どのようなタレント・俳優・女優をキャスティングすることができますか?
A. 映画や連続ドラマに出るようなタレント、有名アーティストはもちろんのこと、表現者のプロとして広告を飾るモデルまで、全ジャンルのタレント・人材を手配することが可能です。実績については、お打ち合わせ以降、より正確な実績情報や相場料金などありとあらゆる資料をご提出させていただきます!
Q. CMなど動画制作も一緒にお願いできますか?
A. 可能です。弊社YOU MAY Castingは自社に制作事業部ももっておりますので、CMなどの動画制作に関しても全て一括してお任せいただけます。ご予算に合わせてご対応いたします。
Q. WEB制作(LPなど)も一緒にお願いしたい。できれば展示会のPOPなどの制作も…
A. 可能です。弊社YOU MAY Castingは、CM制作・HP/LP制作・交通広告制作・SNS広告制作・POP制作・PRイベント制作、など全ての範囲を一括してお任せいただけます。 制作実績例はこちら:https://youmaycasting.com/other/creative/
ユウメイキャスティング チーフアートディレクター。出版会社、TVCM/広告制作を手掛けるデザイン会社勤務を経て、モデルエージェンシーにて企画・プロモーション・マネジメントを経験。
多くのキャスティング案件を担当する他、企業・サービスのデザインプランニングも手掛ける。