こんにちは!キャスティングディレクターのきえです。
突然ですが、皆さんには好きなキャラクターはいますか??
小さい頃に好きだったキャラクター、好きな漫画のキャラクター、推しのキャラクターなど、大小はあれど思い入れのあるキャラクターがいると思います。
最近でも、キャラクターを起用したCMやポスターなど広告を目にする機会が多く、人気キャラクターとコラボした商品なども販売しているのをよく見かけます。また、自治体が独自にキャラクターを作り、地域の魅力発信に一役買っていることも多くなっています。
このように、企業や自治体とキャラクターはビジネス上でも関係性が深く、キャラクターによって大きな利益やメリットがもたらされることも多々あります。ただ、タレントの起用と違って、許諾や使用料など専門的な部分がわからない…という方も多いかもしれません。
そこで今回は、キャラクターの使用について、ライセンスや契約の手順、そして使用料の相場など、キャスティング会社の視点から細かくお教えします!また、これまでのキャラクター使用の成功例などもまじえて、どんなキャラクターが使えるのかも一覧にしてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
そもそもライセンスとは「許可(証)、許諾、認可」の意味を持っています。
キャラクターライセンスとは、企業や地方自治体などが特定のキャラクターを使用するにあたって、キャラクターの権利を持っている人に対して使用を許諾してもらう契約のことをいいます。一般的にキャラクターライセンス契約は、広告やイベントなどでタレントをキャスティングする際にギャランティがかかるのと同じような形で、“使用料”がかかります。
実は、キャラクターを使用した企業広告やイベントのメリットはたくさんあります。
メリット①ターゲット層への高い訴求力
基本的にキャラクターには、タレントなどと同様に一定のファン層があります。使用するキャラクター選びの際に、ターゲット層を明確にしておくことで、ターゲットへの訴求力が高いキャラクターを使用することができます。好きなキャラクターが企業の広告などに出ていたら、その企業への好感度が高くなるのは言うまでもありません。
メリット②認知拡大・新規顧客獲得
キャラクターを使用することで、今までその企業や商品のことを知らなかった層に対しても高い訴求力を発揮できます。キャラクターの認知度の力を借りて企業の認知度をアップさせるとともに、新規顧客の獲得に繋がる可能性が秘められています。
メリット③海外へのPRも可能
今や日本のアニメ・キャラクター文化は、海外でも絶大な人気を誇っており、日本文化の一つとしても認められているほどです。ポケットモンスターやハローキティ、ドラえもんなど、日本でも人気のキャラクターは、海外における認知度も非常に高くなっています。海外でも認知度のあるキャラクターを使用することで、国内だけでなく、海外のファンにも企業のことを認知してもらうことができます。
では実際に、キャラクターライセンス契約を結ぶ際の手順を、『ドラえもん』を例に出してご紹介します。
ドラえもんの場合、権利元となるのは小学館集英社プロダクションです。ドラえもんを使用したい企業や自治体は、権利元に企画を提出し、承認がおりたらいよいよ契約締結という順序になります。この際、企業や自治体側は、申請書を権利元に提出する必要があります。契約が締結されたら、必要な素材などが権利元から届くので、広告などの制作を開始し、最終的にチェックを受けて納品という流れになります。
ドラえもんを例に出して前述しましたが、実際にどんなキャラクターを広告などに使うことができるのでしょうか。一覧でみていきましょう。
なお、ここに書いたのは、あくまでも一部です。キャラクター使用に関しては、その目的などにもよりますが、往年の超人気キャラクターから流行りのキャラクターまで、基本的に交渉を試みることは可能です。ただ、キャラクターごとに使用料に差があったり、条件がついている場合もあるので、事前に使用したいキャラクターについて調べておくと良いかもしれません。
昨今では地方自治体が公式にキャラクターを作り、地域振興の目的でイベントやPRにそのキャラクターを使用することが多くなっています。「ゆるキャラ(ご当地キャラ)」と呼ばれるキャラクターたちは、今やアニメなどのキャラクターと肩を並べるほどの人気が出ているものもあり、地域の枠を超えて活躍しています。
地方自治体が生み出したキャラクターですが、その著作権はもちろん、地方自治体にあります。ただし、これは「くまモン」「ひこにゃん」「チーバくん」など公式のキャラクターの場合で、基本的に他のキャラクターと同様、自治体などに使用料を払って契約し、使用の許可を得ることが多くなっています。なお、全てが有料というわけではなく、例えば「くまモン」のキャラクター使用料は無料になっていたりと、自治体の方針にもよるようです。
なお、「ふなっしー」「ねば〜る君」など、都道府県の非公認でありながらも認知度が高く、人気のあるキャラクターもいます。非公認キャラの場合は、そのキャラクターによっても扱いが違ってきますが、事務所に所属し、事務所を通して仕事のオファーを受けるパターンも多いようですので、使用したいキャラクターの問い合わせ窓口を調べてみると良いかと思います。
例えば、ある企業がアニメの人気キャラクターをCMに使用した事例を出して、その流れを詳しくみてみましょう。
◆CMにキャラクター使用までの主な流れ
①企業がキャラクターを使用したCMを企画する
②キャラクターの権利元に問い合わせ…企画の内容、予算、期間など詳細をプレゼン
③権利元からの競合の有無・可否の判断
④契約・正式発注…使用料などの支払い
⑤制作・チェック
⑥CM公開
中でも、特に許諾をとって契約を締結する段階が最重要項目といえます。というのも、書類や契約内容に少しでも齟齬が発生したり抜けがあると、のちのち大問題に発展してしまう可能性があるからです。キャラクター使用の停止だけならまだしも、最悪の場合、違約金を取られてしまう恐れもあり、企業にとっては大損害になってしまいます。そうならないように、許諾・契約の段階では確認を怠らないようにしましょう。
なお、前述の「くまモン」のように、使用料が無料というパターンのキャラクターだったとしても、勝手に使用して良いわけではもちろんなく、権利元(くまモンの場合は熊本県)に許諾を得てから初めて使用できる、という流れになります。
キャラクターの使用には、ミニマムギャランティと呼ばれるキャラクター使用料がかかります。権利使用者(ライセンシー)が権利保持者(ライセンサー)に必ず払わなくてはならない最低金額のことです。上記の表の通り、キャラクターを使用する場合1クール400万円〜が相場となっております。大人気キャラクターの料金相場は1クール2,500万円〜となっておりますが、世界的に人気なキャラクターの場合、さらに金額が高くなることもあります。
【ロイヤリティ決定のポイント】
キャラクターとコラボして商品等を販売する場合、上記の使用料にプラスしてロイヤリティと呼ばれる使用料の支払いが必要となる場合があります。
ロイヤリティは、以下の計算方法で算出されます。
(商品を販売する価格)×(販売個数)×(合意された%)=ロイヤリティ
キャラクターのロイヤリティは、上代(商品を販売する価格)の約8〜10%が相場となっていることが多いようです。なお、世界的に有名なキャラクターや影響力の大きいキャラクターなどの場合は、相場よりも高く、12〜15%に設定されることもあるといわれています。さらに、地方自治体のキャラクターなどは、公共性や地域振興などの観点から、他のキャラクターの相場よりも低めに設定され、相場が5%くらいとなっている場合も多いようです。
さて、ここでは実際にキャラクターを使用してCMなど広告を制作した事例を、その成功のポイントの解説とともにご紹介します。
日清食品ホールディングス株式会社の人気商品「どん兵衛」のCMに、『ファイナルファンタジー7 リバース』のキャラクターが登場し、話題となった一例です。
ユニークなCMを生み出すことでも知られている日清食品ですが、“どんぎつね”は特に話題になることが多いシリーズです。吉岡里帆さん・星野源さんのどんぎつねシリーズの契約が終了してからは、オリジナルキャラクターがアニメCMで登場していましたが、2024年にゲームで人気のFFシリーズとコラボしました。
魅力的な女性キャラクターも多い中、どんぎつねに扮したのは敵役のセフィロスという、ファンもびっくりのキャスティングでした。クールな印象で人気のキャラクターにしっぽと耳が生えている姿に「チョイス最高です」「これは好きです」と、ネットをはじめ多くの反響がありました。実際に、どん兵衛の公式Xがアップした動画は、わずか1日で4,000万回ほどの再生回数を記録するなど、大いにバズったCMとなりました。
サントリーホールディングスの生ビールのCMでは、山崎賢人さん、上白石萌音さんなど、複数のタレントがメッセンジャーとして起用されており、CMを豪華に彩っています。その中で登場したのは、アニメ『ルパン三世』の銭形警部。「追いかけて生きる人」篇では、ルパンを取り逃がしてしまう銭形警部が一日の終わりにビールを飲む姿に、グッときた方も多いかもしれません。
そして、銭形警部が起用されてからおよそ1年後の2024年4月から公開されたCMには、新キャラクターとして峰不二子を起用し、さらに反響が広がりました。
CMが放送された後は、過去20年に発売したサントリーの缶ビール新商品の中でも、最速で販売数量が100万ケースを達成するという、CMによる効果が大きいことが数字上でもわかる結果となりました。
私たちYOU MAY Castingは、経験豊富なキャスティングのプロが揃ったエージェンシーです。普段はモデルやタレント、俳優、アーティストなど幅広いジャンルの方をキャスティングしていますが、もちろんキャラクターのキャスティングもお任せください!
キャラクターを起用した案件の成功実績もあるため、面倒で手間がかかる上に、絶対に抜けがあってはならない許諾・契約の段階でも、安心して依頼して頂くことができます。
また、キャスティングだけが私たちの仕事ではなく、その前後のタスクでもお役に立つことが可能です!例えば初めてCMを制作するという企業や自治体の方であれば、経験豊富なスタッフが丁寧にヒアリングし、企画の段階から一緒に意見を出しながら作り上げていくというサポートを行なっています。
皆さまが満足いくような、効果のあるCMや広告作りを目指していますので、ぜひ私たちYOU MAY Castingにご相談ください!
近年ではインターネットの普及に伴いSNSを活用したPRなど様々な戦略的なPRを目にします。自社商品をPRしたい、PRにはどのような方法があるのか知りたいという方のために、今回はPRを成功させるためのPRの基礎知識からPR成功事例までご紹介します!
キャラクター例①ちいかわ
なんか小さくてかわいいやつ、通称「ちいかわ」。イラストレーターのナガノさんがSNSに投稿した漫画から始まり、今ではめざましテレビ(フジテレビ系)でアニメも放送されているなど、幅広い世代に人気で、グッズショップなどは毎回大行列となっているキャラクターです。
これまでもちいかわは、GUやくら寿司、東京ばな奈など、たくさんの企業とコラボレーションしたグッズや企画があります。大人気のちいかわを利用することで、その企業や商品の認知度は格段に上がりますし、ちいかわ関連グッズは毎回売り切れるほどの人気なので、コラボした商品を販売することによって、売り上げアップという目に見える効果も期待できます。
キャラクター例②島耕作
島耕作といえば、「モーニング(講談社)」で掲載された言わずと知れた大人気漫画で、平凡なサラリーマンだった主人公がシリーズを重ねるごとに成長し立場も上がっていく様子がリアルに描かれています。
これまでに島耕作を利用した例としては、ワインショップが島耕作の限定ボトルを販売したものや、長野県が企業誘致のために島耕作を使い、オリジナルストーリーで県の魅力を伝えたものなど、さまざまな事例があります。
島耕作は特に働く男性の世代に訴求力があるので、サラリーマンをターゲットにしている企業や自治体の方などにはおすすめのキャラクターとなっています。
キャラクターのキャスティングは、私たちYOU MAY Castingにお任せください!まだ利用したいキャラクターが決まっていない場合でも、ヒアリングをしっかりしてから企業や商品のイメージに合ったキャラクターを提案します。
また、私たちYOU MAY Castingの仕事は、キャラクターのキャスティングだけにとどまりません!というのも、独自の制作部門があるため、キャラクターの使用許可を交渉し、契約した後の広告を制作する段階でも皆さまのサポートができます。また、いざ広告や商品ができあがった時に、お披露目のPRイベントなどを開催してメディアに発信したい場合も、私たちにお任せ頂けます!PRイベントの経験・ノウハウもしっかりとあるため、初めてイベントを行う企業の方でも安心して依頼して頂くことが可能です。
下記のコラムでは企業における商品のPRについてをご紹介しています。ご興味のある方はぜひあわせて参考にしてみてくださいね。
昨今SNSが急激に普及したこともあり、各企業は多種多様な方法で新商品プロモーションを行っています。「効果的な新商品プロモーションを行うためにはどうしたら良いのか」今回は、新商品プロモーションの極意と正攻法についてを解説していきます。
◆キャラクターライセンスとは
企業や地方自治体などが特定のキャラクターを使用するにあたって、キャラクターの権利を持っている人に対して使用を許諾してもらう契約のこと。一般的にキャラクター使用の際は、使用料がかかる
◆キャラクターを利用した広告の効果とメリット
メリット①ターゲット層への高い訴求力
メリット②認知拡大・新規顧客獲得
メリット③海外へのPRも可能
◆広告などに利用可能なキャラクター一覧
ドラえもん・ちいかわ・ピカチュウ・ハローキティ・モンキー・D・ルフィ(ONE PIECE)・くまのプーさん・トトロ(スタジオジブリ)・名探偵コナン・スヌーピー・ミッキーマウス・星のカービィ・ミニオンズなどなど…
◆キャラクター使用までの主な流れ
①企業がキャラクターを使用したCMを企画する
②キャラクターの権利元に問い合わせ…企画の内容、予算、期間など詳細をプレゼン
③権利元からの競合の有無・可否の判断
④契約・正式発注…使用料などの支払い
⑤制作・チェック
⑥CM公開
◆キャラクター使用料の相場
キャラクターの使用料:上代(商品を販売する価格)の約4〜5%が相場
世界的に有名・影響力の大きいキャラクターなどの場合:8〜10%が相場になることも
※地方自治体のキャラクターは、相場が3%くらいとなる場合もある
アニメのキャラクターやゆるキャラなど、人気のキャラクターを広告などに起用したいと考えた場合のおすすめの方法は、キャスティング会社を利用することです!
私たちYOU MAY Castingは、これまでに数多くのキャスティングを成功させてきた実績があるので、キャラクターの権利元とのやり取りや契約の場面でも安心してお任せ頂けます。
また、独自の制作部門もあるので、CMの企画・キャスティング・撮影だけでなく、編集の段階でもお手伝いすることが可能です。さらに、広告やコラボ商品ができた後にメディアに向けてお披露目PRイベントなどを行う際の取り仕切りも、全てワンストップで私たちにお任せください!
初めて広告を制作する企業や自治体の方、アニメキャラクターを起用して新しい広告を生み出したいと考えている方など、どんな方でもかまいません!まずはお気軽に、ご相談ください。
Q. 提案いただけるキャラクターのリストがほしいのですが。
A. 弊社YOU MAY CastingではまずZoom等にて簡単にお打ち合わせをさせていただき、ご希望の条件をヒアリングいたします。その後条件に合ったキャラクター等を、弊社独自の提案資料にまとめご共有いたします。案件内容や出演の諸条件によって、契約料や出演料は事務所ごとに異なりますので都度お問合せいただけますと幸いです。
Q. CMなど動画制作も一緒にお願いできますか?
A. 可能です。弊社YOU MAY Castingは自社に制作事業部ももっておりますので、CMなどの動画制作に関しても全て一括してお任せいただけます。ご予算に合わせてご対応いたします。
Q. PRイベントは東京以外の開催も可能ですか?
A. 可能です。イベント内容によっては、日本国内のみならず、国外での開催も調整できます。
Q. 小規模なイベントでも依頼できますか?
A. 可能です。キャスティングを希望されるキャラクターによってご希望に沿えない場合もございます。