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こんにちは。キャスティングディレクターの山森です。
近年、新型コロナウィルス感染の影響もあり、働き方が益々変化しています。副業を解禁する企業が増えつつあり、今や5人に1人が副業をしている時代になってきました。
エンタメ業界も、長年所属した事務所を独立しフリーで活動する人や、契約内容の見直し、活動の場をSNSへシフトする動きも見られています。
モデル業界で見ても、従来のマスメディアの仕事は減少しつつあり、インターネット広告が主流になっている印象です。そしてインフルエンサーを起用したマーケティングが急激に需要を伸ばしています。これらの影響もあり、フリーランスで活動するモデルが当たり前に仕事をこなす市場が出来上がってきています。いわゆるフリーモデル、ですね。
「フリーモデルの活動について知りたい」
「エージェントサービスについて知りたい」
など、フリーモデルやエージェントサービスに興味を持っている方も多いかと思います。そこで今回は、タレントエージェント事業も行う弊社がフリーモデルの活動についてご紹介していきます。
また、ご不明点がございましたらお気軽にご質問もお待ちしております!
目次
フリーモデルという言葉を知っていますか?
言葉の通り、フリーランスでモデル活動をしている人を指します。フリーランス=特定の事務所に属さずに個人で活動をしているということです。
通常モデルは、所属する事務所と専属契約を結んで仕事をしています。
それと比べフリーラモデルは、「専属契約」ではなく、複数の登録事務所を掛け持ったり、クライアントやクリエーターと繋がるマッチングアプリに登録したり、自分で自由に仕事を選びながら活動しています。
前述のように、フリーランスの方が自分で管理でき拘束もなく楽なのでは?と思われがちですが、メリットもあれば、所属事務所に属さないと支援してもらえないフリーランスのデメリットも持ち合わせています。
具体的にどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
・自分で好きな仕事だけ依頼を受けられる
・スケジュールの管理が自分でできる
・マネージメント料や手数料など発生しない
・容姿チェンジは制限なく自由
・トラブルに巻き込まれた時に身を守る手段が全て自己責任である
・仕事の幅を増やす営業活動や事務作業などの支援がない
・無期限で写真が使われやすい
・案件詳細、金額交渉は自分で行う
・オーディション自体が少ない
・ギャラの取り逃しは泣き寝入りするしかない
事務所の役割は、モデルの労働環境を守り、活動の場を広げるための営業や育成、事務手続きのサポートに至るまで手厚いマネージメントにあります。顧客からの信用や安心感を与えることも事務所に所属する大きな意味を持ちます。
一言、これに尽きると思います。
独立をすると仕事先とのギャラや条件の交渉、スケジュール管理、その他事務作業も全て自分で行わなければなりません。
例えば車や運転手などの移動手段の手配、細かいところでは撮影場所への差し入れなど、今まで事務所がタレントに代わって行ってくれていたさまざまな雑務を自分で手配する必要があります。
オスカープロモーションから独立をした米倉涼子さんも、あるテレビ番組で、独立してみてどうだったかを聞かれた際、「やめた方がいい」と答えていました。
全て自分でやろうとして社長業に時間を取られると、今までのように演者としてやるべきことに時間が割けないといったことが理由のようです。
またトラブルが発生した際、大手事務所などはスキャンダル記事などに対する対応にも慣れていて、対策チームやマニュアルがあるとも言われていますが、取材対応や訴訟対策まで、受け皿になってくれる事務所がない為、自分一人でやらなければいけません。
その他、経理業務や税金などお金に関する管理もなかなか自分一人では大変です。親族や信頼できるスタッフがいてそのような業務を任せることができる人がいれば良いですが、その分のお金もかかりますし、裏切られるケースもよく聞きますよね。知識がなければ失敗してしまう場面も多く出てくることでしょう。その失敗をカバーするのも自分自身、となると、本業である表舞台の仕事で本領発揮ができないようなことも容易に想像ができます。
営業面でも人気タレントを多く抱える事務所であれば、バーターで仕事を回してもらえたり、オーディション情報なども多く集まってきますが、個人事務所では自らテレビ局やキャスティング、クライアントへの挨拶まわりをする必要があります。メリットの部分でお伝えしたソーシャルメディアを使った情報発信などを余程うまく駆使していかないと、なかなか新規の仕事には結びつきません。
また、ソーシャルメディアは自分が自分のブランディングをしているため、新たな方向転換や新たな方向性を見出すことも難しくなります。事務所に入っていれば、所属するタレントの仕事などからも業界の状況も把握しやすくなるため、自分の立ち位置を俯瞰してもらった上でアドバイスを聞くことができますが、個人事務所となるとそうもいきません。
また下記ではマネジメント契約とエージェント契約についてまとめています。ぜひ参考にしてみてください。
参考コラム:【メリット・デメリット】マネジメント契約とエージェント契約
では、フリーモデルにはどんな活動があるのでしょうか?
全て自分でこなさなければいけないため、仕事にたどり着くまで数々のプラットフォームや個人のSNSを活用して仕事を探しています。
仕事を依頼する側とモデルがネット上でマッチングできるサイトに登録します。
事務所ではありませんので、オンリスクであることには違いありませんが、サイト運営側で、ある程度利用者の精査を行っているものもあります。
これらマッチングサイトは時代の流行りもあり、どんどん数が増えていますので、複数サイトへの登録でチャンスを増やしましょう。
▼フリーモデルマッチングサイトの例
個人のSNSを強化することで、ダイレクトに仕事の依頼連絡を受け取ります。
相手の素性や仕事内容が正確なものか判断することを忘れずに。リスクもありますが、一度気に入ってもらえればリピートで依頼が舞い込むことも!
ヘアサロンのモデルになります。
主な露出媒体は、美容院のWebサイト、情報誌、ファッション雑誌のヘアカタログ。ページ他、ヘアショーや美容師向けのセミナーに出演するモデルとしてのお仕事です。数が多く、気軽なアルバイト感覚でサロンモデルをする学生さんが多い印象です。
▼サロンモデルの例
アマチュアカメラマンの被写体になるお仕事です。経験がなくても行えるもので、モデルからアイドル、グラビアからコスプレなど撮影会にも種類があります。サロンモデル同様に、アルバイト感覚で空いているスケジュールに撮影会モデルをしている芸能界志望者もいます。
▼撮影会モデルの例
事務所を辞めて個人事務所で活動をしていく場合のメリットデメリットはいかがでしたか?
業界の形態も変化し、これからも独立をして、個人事務所を立ち上げる人も益々多くなっていくと思われますが、人によって、成功/失敗のパターンは様々です。
弊社YOU MAY Castingでは、タレント・クリエイターのエージェントサービスを展開しています。
サービス範囲は我々が定めるものではなく(一定の範囲やルールはありますが)、個々の皆さんの「足りない事」や「不安な事」、「助けて欲しい事」などを相談の上、専任のスタッフが業務の代行をさせて頂いております。
ご興味のある方は是非ご連絡ください。ご相談からお待ちしています!
いかがでしたでしょうか。
気軽にはじめられる、そして空いている時間で活動できるという点で、副業でフリーモデルをする女性が増えてきています。
実際、本業を同じくらいフリーモデルとして稼ぎを得ることも可能です。
モデルを体験してみたい方は、まずフリーモデルからスタートしてみるのも選択肢に入れてみてくださいね。
私たちYOU MAY Castingではフリーモデルの活動を応援しています。
またモデルに限らずさまざまなクリエイターやタレントの方とのエージェント事業も行っております。
興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
ユウメイキャスティング チーフマネージャー。
モデルエージェンシーにて新人発掘・育成を長年手掛けた後、プロモデルスタジオに入社。キャスティングのみならず、ビューティースタイリストとして、大小レッスン企画コーディネート・提案。他、インストラクターの養成マネジメント業務に力を注ぐ。