こんにちは!キャスティングディレクターのきえです。
日々生活していると、さまざまな場所や媒体で目にする広告。中でも印象的なものはいつまでも内容を覚えていたり、CMのフレーズを思わず口ずさんでしまうという経験をした方は多いかもしれません。
近年の印象的なテレビCMでいうと、松田翔太さん、桐谷健太さん、濱田岳さんが童謡上の人物となって話が展開する「au三太郎」シリーズや、女将に扮した大地真央さんが板前役の今野浩喜さんに「そこに愛はあるんか?」と色んなシチュエーションで問いかけるフレーズが話題になったアイフルのCM、吉岡里帆さんと星野源さんのほっこりしたやり取りが人気の日清「どんぎつね」シリーズなど…。
このように、芸能人が企業のイメージキャラクターとしてCMなど広告に出ることは多く、有名企業のほとんどが芸能人を広告に起用したことがあるといっても過言ではありません。
では実際に、芸能人やタレントを企業のイメージキャラクターとして起用するにはどのような手順を踏めば良いのでしょうか?
今回は、イメージキャラクターとは正式にどんな人物のことを指すのか、そして芸能人に企業のイメージキャラクターになってもらうにはどんな流れになるのかなどを解説します!費用面など、気になるお金の話も詳しくお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
そもそもイメージキャラクターとは、どのような契約の形をいうのでしょうか。
企業の広告におけるイメージキャラクターとは、「企業や商品を象徴するのにふさわしい人で、広告に出演することで企業や商品のイメージづくりを促進する人」のことをいいます。
例えば、「○○の会社といえばタレントの△△さんだよね!」など、世間のイメージがついているような場合がイメージキャラクターの成功例としてあげられます。
具体例で言えば、先ほどのテレビCMの例に加えて、上戸彩さんといえばソフトバンクが思い浮かぶ方が多いと思います。他にも、斎藤工さんといえばIndeed、出川哲郎さんといえばワイモバイル、長澤まさみさんといえばカルピスなど、企業と芸能人のイメージが結びついているパターンは多くあります。
では企業が芸能人をイメージキャラクターとして起用することには、具体的にどんなメリットがあるのでしょうか。
大きなメリットの一つとして、起用した芸能人が企業の”顔”となってテレビCMなどの広告で宣伝することによって、企業のブランドイメージが作りやすいという点があります。好感度が高かったり、知名度のある芸能人を起用すれば、企業の印象も比例して上がる効果が期待できます。また、イメージの革新をしたい企業の場合は、若年層に人気のある芸能人にイメージキャラクターになってもらうことで、イメージチェンジを図ることも可能です。
企業のブランドイメージが上がるということは、商品やサービスへのイメージアップにも直結します。結果的に売り上げが向上し、目に見える効果が出ることも多くあります。
芸能人をイメージキャラクターとして起用することで、その企業や商品のことを知らなかった層にも認知してもらうことができます。また、起用した芸能人のファン層であれば、企業のことを知り、商品に興味を持って実際に購入に至るパターンも多く、それだけ芸能人の持つ訴求力が高いことがわかります。
さらに、昨今ではネット社会ということもあって、“拡散”の影響力も大きくなっています。芸能人本人のSNSによる拡散や、広告を見たり商品を実際に使った消費者のレビューなどが発信されることにより、新たな顧客獲得の可能性も広がります。
広告を作るということは、わかりやすく、かつインパクトがあるものを目指し、デザインや構図に頭を悩ませることが多くあるかと思います。しかし、芸能人をイメージキャラクターに起用すれば、芸能人本人の魅力を軸に、デザインや構成を考えることができる上に、芸能人の魅力がそのまま世間に与えるインパクトに繋がるため、訴求力の高い広告を作ることが可能です。
特にテレビCMやWebCMなど動画広告は、ストーリー性を持たせて芸能人に演技してもらうことにより、興味を引きやすい内容に仕上げることができます。
見落としがちですが、こちらも大きなメリットです。
働いている社員は、「自分の会社は広告に芸能人を起用している」と自社に誇りを持ち、仕事へのモチベーションがアップするという効果も狙えます。モチベーションが上がることで、売り上げ向上に繋がったりと、間接的な効果も生まれ、結果的に企業として成長できることになります。
また、芸能人をイメージキャラクターにすることで、企業に対する世間への印象を深くつけることができ、同業他社との明確な差別化を図ることも可能です。
芸能人をイメージキャラクターとして起用するには、どんな契約方法があるのでしょうか?また、実際にどのくらいの費用がかかるのか、という気になる部分も詳しくお伝えします。
契約にあたり、金額を決める条件は大きく分けると「誰を/どこに/どの期間」の3つです。
・「誰を」
当たり前といえば当たり前のことですが、どの芸能人をイメージキャラクターにするかによって金額は変動します。有名芸能人であればあるほど金額は上がるため、世間への知名度や人気度と金額は比例関係にあるといえるでしょう。
また、“旬”かどうかも金額を決める重要なポイントになります。芸能業界というのは日々変化し、人気や好感度もアップダウンが大きいですが、“いつ”起用するかによって、同じ芸能人でも金額が変わることもあります。
・「どこに(どのように)」
どこ、というのは媒体(出演する広告先)を指しています。CMなのか、タクシー広告なのか、WEBなのか、はたまた写真のみをHPに使用したいから、動画はいらない…など。一般に、その媒体が持つ世間への影響力の大きさによって、金額が変動するイメージです。
テレビCMに起用する場合は、一気に不特定多数の目に入ることが可能で、その影響力も大きいため、金額は上がる傾向にあります。WEBやEC(電子商取引)広告などの場合は、そのサイトがどのくらい見られているのか、利用されているのかによって、金額も比例して上下します。
さらに、動画・静止画(写真)で起用するかによっても金額は変動があり、静止画よりも動画の方が金額は上がる傾向です。
・「どの期間」
もちろん、契約期間が長ければ長いほど、金額は比例して上がります。
一般的に、イメージキャラクターとして起用する場合の契約期間は、半年〜1年間が多くなっています。半年以下と短期間だと、広告の効果や影響力が検証しにくいことがあるため、イメージを定着させるという目的で、少なくとも1年間は起用する企業が多い印象です。なお、知名度のある芸能人にもなると、契約期間が1年以内の場合は、オファーを断る場合もあります。
ただ、ここで注意が必要してほしいのが、半年間の場合の契約金額は、1年間契約を結んだ場合の半額になる、というわけではないことです。(事務所によって設定金額が違うので確認が必要)
安く抑えたいからといって期間を短くしても、得られる効果が薄くなってしまう可能性もあり、金額も思ったより抑えられないということもあるため、最適な契約期間を事前に算出しておくとよいでしょう。
実際に、長期間企業のイメージキャラクターを務め、イメージが定着している芸能人の例を出してみましょう。
綾瀬はるかさんといえば、日本コカ・コーラやユニクロなど様々なCMに出演しているイメージですが、特にSK-Ⅱは2011年からブランドの顔として長きに渡り、CMに出演し続けています。
また、イチローさんは2002年からユンケルのイメージキャラクターに就任し、現在に至るまでユンケルのブランドイメージを支え続けています。
さらに、武田鉄矢さんといえば東洋水産「赤いきつね」のイメージですが、なんと1978年の1作目から出演しています。同じ人物を起用したCMの放映期間が最も長いとして、ギネスにも認定されたほどです。
このように、芸能人がイメージキャラクターとして定着すると、企業と共に歩み、芸能人本人と企業が一緒に成長しているようなイメージさえあります。
「競合」とは、契約を結んだ芸能人が、同じ期間に同じカテゴリ商品や同じ分野の企業広告に出演してはならないという、契約上のルールのことを指します。例えば、メーカーの違う炭酸飲料水の広告に同じ芸能人が出ていたら、イメージがブレてしまい、イメージキャラクターとしての効果が薄れる恐れもあります。そういったことを避けるために、企業は契約の際に競合をかけて、同業他社が同じ芸能人を起用できないように制限をすることが多くなっています。
ただ、競合をかけると、その分契約料は上がります。競合をかけるということは、芸能人本人は他の企業の広告に出られず、制約がつけられることになります。同じ分野での芸能人の影響力を一つの企業で独占するようなイメージになるので、その分、契約料は多くなる、ということです。
▼競合について詳しく知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください!
参考コラム:【「競合」とは?】キャスティングの必須条件! 有無の料金・金額の差は?
実際に、イメージキャラクターとして契約するには、どれくらいの金額がかかるのでしょうか?
以下が、一般的な相場です。
表の通り、芸能人の知名度によってかかる費用に大きな差が出ます。というのも、知名度が高いということは、世間への影響力も大きく、得られる効果も大きいことになるので、金額が上がるのも当然のことかと思います。
これまで芸能人の「イメージキャラクター」について詳しく解説してきましたが、同じような言葉で「アンバサダー」もよく耳にすると思います。イメージキャラクターとアンバサダー、どのような違いがあるのでしょうか?
「アンバサダー」とは、企業や自治体から任命され、公式に商品やブランド普及活動を行う人のことをいいます。芸能人をアンバサダーとして起用することで、企業のブランドイメージアップだけでなく、商品やサービスの認知度や購入意欲も向上させることができます。
アンバサダーの契約内容としては、具体的に以下のようなものがあります。
<アンバサダーの契約内容例>
・1年間など契約期間を決めて「〇〇アンバサダー」として企業のHPなどに記載
・本人の公式SNSアカウントによる積極的な告知
・アンバサダーとなったブランドの商品やサービスを積極的・日常的に使用する
では、アンバサダーとイメージキャラクターは、どういった違いがあるのでしょうか?
大まかいうと同じような立ち位置ですが、アンバサダーは”無償であること”が原点となっているため、イメージキャラクターとの明確な違いは、広報活動において「自主的であること」「ブランドを応援しているという姿勢が伝わること」といえます。
一方、イメージキャラクターはアンバサダーほどの自主性は求められず、企業の”顔”として知名度やビジュアルを使った広告活動が軸となっています。
昨今では双方に明確な違いを出している企業は少ない傾向で、アンバサダーとイメージキャラクターを兼任されている芸能人も多くいます。
アンバサダー契約における相場は、一般企業の場合、人気芸能人で1,000〜2,000万円前後、大物や一流芸能人となると3,000万円〜といわれています。アンバサダーは自主性を重要視されるので、芸能人本人に求められることが多いと、その分金額も大きくなる傾向があります。
一方で、イメージキャラクターは”企業の顔”という立ち位置になるので、世間への影響力や、前述した競合などの制約が大きくなる分、比例して金額も大きくなります。
つまり、どちらの方が金額が抑えられるかというのは一概にはいえず、企業などクライアント側が芸能人本人に何を求めるかによって、金額は大きく変動します。
先述の通り、「どこに」「どのように」「どの期間」で金額が変わるため、アンバサダーであってもイメージキャラクターであっても、影響力がどこまで拡がるのか、その点が金額を大きく左右します。
▼アンバサダーについて詳しく知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください!
参考コラム:【アンバサダー?】タレントを企業の広告塔/イメージキャラクターにする方法
では、実際に芸能人を「イメージキャラクター」として起用するには、どんな方法があるのでしょうか?おすすめの方法をご紹介します。
最もおすすめの方法は、キャスティング会社を利用することです。
理由として、まずキャスティング会社は、芸能業界や広告業界の中心に身を置き、数々のキャスティング実績があるので、その企業のイメージに合った芸能人の提案が可能であるからです。また、契約の進め方やコストの抑え方など、企業が知りたいと思うようなことを熟知しているため、予算に合ったキャスティングを行うことも可能です。
何からはじめて良いかわからない企業の方でも、キャスティング会社は常にお客様に寄り添い、広告や企業のイメージを作り上げるお手伝いを全力でしているため、イメージキャラクターを初めて起用したいと考えている方でも安心してお任せ頂くことができます。
私たちYOU MAY Castingは、キャスティングのノウハウを知り尽くしたプロが揃っている、総合キャスティングエージェンシーです。面倒な契約や交渉、制作まで、キャスティングに関わる全てのタスクを、安心してお任せ頂くことができます。
また、芸能事務所や広告関係の企業との良好な関係性を常に構築しているため、豊富な人材の中から予算に合わせた芸能人を提案することも可能です。俳優や芸人、モデル、インフルエンサーなど、ジャンルを問わずキャスティングすることができます。
さらに、スピード感のある対応を心がけているため、ご相談を頂いてから最短で翌営業日に提案することも可能です!
芸能人のキャスティングはYOU MAY Castingにお任せ!
芸能人を自社のイメージキャラクターにしたい!と考える企業の方は多いですが、芸能人を起用しただけでは終わりません。CMなど広告によって、芸能人の力を借りつつ企業の名前や商品を世間に認知してもらうことが大切です。
私たちYOU MAY Castingは、単なるキャスティング会社ではありません。制作事業部を持っているので、契約や交渉だけでなく、広告制作/CM制作の段階まで全てワンストップで対応可能です!
例えば、以下のようなものは全て対応できます。
・CM制作
・HP/LP制作
・交通広告制作
・SNS広告制作
・POP制作
・PRイベント制作
広告といっても媒体は多種多様なので、どの媒体で売り出していくか、というのも一緒に考えながら企業にとって一番良い方法をご紹介します。テレビCMにおいては、枠の確保の仕方などもお教えしながら進めるなど、初めて挑戦する企業の方でも安心です。疑問点を一つずつ解決していきましょう!制作部門のスタッフと協力することで、満足のいく広告を制作することをお約束します。
私たちがキャスティングや制作などで関わった数多くの実績のうち、一部をご紹介します。
・女性が喜ぶ商品の販売促進に貢献
LaBella CICIBELLA様からのご依頼で、ファッション性マスク商品「CICIBELLA」の公式イメージキャラクターとして、河北麻友子さんをキャスティング。こちらはブランド初のタレント起用でしたが、河北麻友子さんの魅力を存分に活かし、女性が喜ぶマスク商品の販売促進に貢献できました。
・旬の芸能人起用によって認知度アップ
こちらは国税庁様からのご依頼の一件。インボイス制度が導入されるにあたって、より世間への認知度や理解度を深めるために、経済学者の岸博幸先生と、若者世代に人気のフワちゃんさんを起用しました。お2人の流れるような掛け合いで、インボイス制度の認知度向上に貢献して頂きました。
「イメージキャラクター」とは
企業や商品を象徴するのにふさわしい人で、広告に出演することで企業や商品のイメージづくりを促進する人のこと。アンバサダーとイメージキャラクターとの明確な違いは、アンバサダーは広報活動において自主性が求められているという点にある。
イメージキャラクター契約のメリット
・企業の「ブランドイメージ」が作りやすい
・新規顧客の獲得につながる
・広告が作りやすい
・社員のモチベーションにつながる
☆イメージキャラクター契約の金額は「誰を・どこに・どの期間」の3つの条件で決まる
ここまでイメージキャラクターについての解説をしてきましたが、そもそもなぜ広告にタレントを起用すべきなのかという疑問についても以下の記事で解説しています。タレントの広告起用を検討されている方は合わせてご確認ください。
今回はタレントを企業広告・イベントに起用したいと考えている方に向けて、具体的な効果、タレント起用の際のポイントなどを詳しくお伝えします。タレントを起用により、CVRが4%から8%と2倍にも増加したという実例も!CMや広告/イベント制作はユウメイキャスティングにお任せください!
芸能人をイメージキャラクターに起用したい、効果のある広告を打ちたいと考えている企業の方は、ぜひ一度YOU MAY Castingにお問い合わせください!私たちが全力でサポートします!どんな些細なことからでも、まずはお気軽にご相談ください。皆さまにお会いできる日を従業員一同、心待ちにしております。
Q. どのようなタレント・俳優・女優をキャスティングすることができますか?
A. 映画や連続ドラマに出るようなタレント、有名アーティストはもちろんのこと、表現者のプロとして広告を飾るモデルまで、全ジャンルのタレント・人材を手配することが可能です。実績については、お打ち合わせ以降、より正確な実績情報や相場料金などありとあらゆる資料をご提出させていただきます!
Q. 提案いただけるタレントのリストがほしいのですが。
A. 弊社YOU MAY CastingではまずZoom等にて簡単にお打ち合わせをさせていただき、ご希望の条件をヒアリングいたします。その後条件に合ったタレント等を、弊社独自の提案資料にまとめご共有いたします。案件内容や出演の諸条件によって、契約料や出演料は事務所ごとに異なりますので都度お問合せいただけますと幸いです。
Q. 契約料以外に発生する費用は何ですか?
A. タレントの契約料にはほとんどの場合初回の撮影料が込になっていますが、カメラマンやヘアメイク、スタイリストなどクリエイターの金額、スタジオの金額などが発生します。タレントによって専属のヘアメイク、スタイリストが指定になる場合があります。また、都内以外での撮影時は別途交通費がかかる場合があります。 上記のような契約料以外にかかる費用に関しては、ご契約前に予めお伝えいたしますのでご安心ください。
Q. CMなど動画制作も一緒にお願いできますか?
A. 可能です。弊社YOU MAY Castingは、自社に制作事業部ももっておりますので、CMなどの動画制作に関しても全て一括してお任せいただけます。ご予算に合わせてご対応いたします。